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アイピーモバイルは、筆頭株主が米NextWave Wirelessから森トラストに移ったと発表した。 2005年11月に2GHz帯の免許を取得したアイピーモバイルでは、無線データ通信サービスの事業開始は予定より遅れ、今年4月には筆頭株主がマルチメディア総合研究所から森トラストに変更され、さらに今年7月には森トラストから米国の通信関連企業・NextWave Wirelessに替わっていた。 NextWaveが正式に筆頭株主となったのは8月8日。森トラストとの株式譲渡契約には、契約締結から2カ月間、NextWave Wirelessが森トラストに対して同じ条件で反対売買できるオプションが付帯していた。今回、そのオプションが行使され、アイピーモバイルの筆頭株主が再び森トラストになった。 これにあわせ、アイピーモバイルでは経営体制の変更を発表。18日付けで代表取締役社長の杉村 五男氏が取締役会長に、経営企画担当取締役の竹内一斉氏が代表取締役社長に就任した。 【追記 2007/9/19 19:52】 森トラストは、今回の事態について「NextWaveからの買い戻し請求の通知が来たため、本日付で開示した。その株式は、アイピーモバイル会長の杉村氏から買い取る申し出があり、本日付で譲渡契約を締結した」と発表した。 森トラストでは、かねてより「買い戻し請求があれば、アイピーモバイルに割り当てられた免許を返上する」という考えをアイピーモバイル側に伝えていたという。18日付けで、NextWaveから「オプションを行使するつもり」という打診を受け、それをアイピーモバイル側に伝えたところ、19日になって、杉村氏から株式引き受けの申し出があり、契約を交わしたという。これによりアイピーモバイルの株式の69.23％は、杉村氏および杉村氏が指定する関係者が保有することになる。森トラスト側では、その“関係者”について「杉村氏が引受人に入るのは確実だが、関係者はまだ確定していない。アイピーモバイルの事業化に積極的な人が指定されると考えているが、それが企業か個人かわからない」としている。 19日時点でのアイピーモバイル筆頭株主は、正式にはまだNextWaveだが、オプション行使により、近日中に森トラストになる。その後、契約に基づき、杉村氏および関係者がアイピーモバイルの筆頭株主になるという。 これらのプロセスについて、アイピーモバイルの広報担当者では「NextWaveのオプション行使については通知を受けた。森トラストの開示情報を見て、何らかの契約が締結されたと思うが、アイピーモバイルという会社としては、杉村会長からまだ事実確認がとれておらず、森トラストと杉村会長の株式譲渡契約は認識していない。アイピーモバイルが資金を拠出するかどうかも決まっていないし、取締役会で決議されたわけでもない。詳細は20日以降に話せると思う」と説明している。 ■ ＵＲＬ アイピーモバイル プレスリリース http://www.ipmobile.jp/info/img/07-004.pdf アーバンライフ（森トラスト子会社）からのリリース（PDF形式） http://www.urbanlife.co.jp/company/pdf/20070919.pdf ■ 関連記事 ・ 森トラスト、アイピーモバイル株を米通信企業に売却 （関口 聖） 2007/09/19 18:50 | ||||||
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