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ドコモ、なりすまし対策など3つの迷惑メール対策機能

 NTTドコモは、パソコンから送信される「なりすましメール」(送信元情報を詐称したメール)に対する受信設定機能、ドメイン指定拒否機能、かんたんメール設定機能の3つを11月1日より提供する。いずれも対象となるのは、FOMA端末やムーバ端末を使うiモードユーザーで、利用料は無料。


なりすましメール対策

 送信元を詐称する「なりすましメール」に対する機能では、11月より「拒否しない」「存在するドメインからのみ受信」「全て拒否する」という3つの選択肢から受信設定を選べるようになる。選択肢のうち、「存在するドメインからのみ受信」を選んだ場合、DNS(Domain Name System)サーバーを参照して、送信元アドレスのドメインが確認できた場合のみ受信し、確認できなければ受信しない。

 また、「全て拒否する」という選択肢を選べば、送信ドメイン認証(Sender ID/SPF)によって、送信者と送信元のIPアドレスが一致した場合のみ受信し、それ以外は受信しない。この場合、DNSサーバーに対して必要な対処を行なっていないISPや企業からのメールは、正しい送信元かどうか確認できないため、受信できない。

 これまでもNTTドコモでは、「なりすましメール対策」とする機能を提供してきたが、これは携帯電話やPHSのメールアドレスを詐称した、パソコンからのメールをブロックするもの。今回の機能では、携帯・PHS以外のドメインに対しても判定することになる。


なりすましメール対策の概要(ドコモ資料より引用)
なりすましメール対策の概要(ドコモ資料より引用)

ドメイン指定拒否

 「ドメイン指定拒否」と呼ばれる機能は、あらかじめ指定したドメイン(@△△.co.jpなど@より後ろに記された部分)からのメールを拒否するというもの。@そのものは入力する必要はない。またメールアドレスを入力しても機能しない。

 現在、ドコモで提供している機能では、あらかじめ指定したドメインからのメールは受信するが、そのうち一部のメールアドレスのみ拒否できる。「○○.jp」からのメールは受信したいが、「××@○○.jp」だけを拒否する場合に利用できた。

 今回の新機能は、従来と異なり、ドメインを丸ごと拒否するというもの。ドコモでは「ある意味、なりすましメール対策とセットで提供する機能となる。これまでドメイン指定拒否機能がなかったのは、迷惑メールのドメインが頻繁に変更される可能性が高かったためで実効力に欠けていたため。今回の機能拡充で、なりすましメールが拒否できるようになることで、迷惑メール業者が特定ドメインを取得して送信する可能性が出てくる。それに対してドメイン指定拒否するという使い方になる。ワンセットで効果的な迷惑メール対策になるのではないか」と説明している。


ドメイン指定拒否の概要(ドコモ資料より引用)
ドメイン指定拒否の概要(ドコモ資料より引用)

かんたんメール設定

 このほか、迷惑メール対策機能が複雑化してきたため、補助機能として「かんたんメール設定」機能も同日より提供する。新たに「キッズオススメ」「受信拒否(強)」「受信拒否(弱)」という選択肢が設けられる。

 「キッズオススメ」では、携帯・PHS間のメールのみ可能となり、データベースに登録されたURLを含むメールは拒否する。「受信拒否(強)」は、「キッズオススメ」と全く同じ機能。これは、子供の携帯電話利用が増加したため、「キッズオススメ」と表記することで、わかりやすくしている。「受信拒否(弱)」は全ての送信メールを受信できるが、データベースに登録された特定URL付きのメールと、送信元アドレスが実在しないドメインからのメールは拒否する。


迷惑メールの現状

 NTTドコモによれば、2001年のピーク時と比べて迷惑メールに関する問い合わせは1/10以下に減少し、現在も減少傾向になるという。インターネットから同社ドメイン宛に送信されるメールは1日あたり10億通(8月末時点)となっているが、宛先不明のメールなどをブロックするといった対応により、実際に届いているメールは1日1.2億通で、8.8億通がブロックされたメールとなっている。



URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/070911_00.html

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第254回:SPF/Sender ID とは
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(関口 聖)
2007/09/11 18:14

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