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らくらくホンシリーズでは、安心・安全をキーワードに、携帯電話の基本機能の向上を図ってきた。富士通の経営執行役 モバイルフォン事業本部長の佐相秀幸氏は、「見る、聞く、持つといった地味だが携帯電話の基盤的な機能を深堀りしてきた。その中で守るべきところ、変えないところもある。らくらくホンIVについて、企画や開発メンバーは『正当な進化』と呼んでいる」と語った。 なお、同シリーズは今年5月に、シリーズ累計出荷台数が1,000万台を突破。佐相氏は、現在の稼働台数を約650万台超とした。らくらくホンIVでは生産体制を整え、月産最大100万台規模の体制で展開するという。 また、モバイルフォン事業本部 マーケティング統括部長の石塚博司氏は、同社が行なった顧客満足度調査において、らくらくホンシリーズは機種を追うごとに満足度を得られていると説明。ユーザーからの要望を元に、富士通研究所や総合デザインセンターから上がってきた機能を結集しているとした。 今回の「らくらくホンIV」について同氏は、「コンセプトは、史上最高の見やすさと聞きやすさ」と述べており、「スーパーはっきりボイス」や2.6インチ半透過型液晶などを紹介した。 技術的な部分について説明を行なったモバイルフォン事業本部 モバイルフォン事業部長の三上卓氏は、技術的に力点を置いたポイントとして「見る、聞く」の基本機能を挙げた。見やすさへの追求として、従来の2.4インチから、ディスプレイサイズが2.6インチに拡大した点や、輝度とコントラストをアップし、屋外での視認性を高めるために半透過型液晶を採用したと述べた。一般に、全透過型液晶は室内に強く、屋外で視認しにくい。逆に、半透過型は屋内での視認性は全透過に劣るものの、屋外では視認性が高くなる傾向がある。 聞きやすさへの取り組みとして、新機能「スーパーはっきりボイス」を紹介。らくらくホンシリーズでは、従来の端末より「はっきりボイス」という機能を提供している。これは、指向性マイクと無指向性マイクの2つを搭載し、指向性マイクで通話中の音声を拾いつつ、無指向性のマイクで周囲の騒音のノイズリダクションを行なうもの。騒音に溶け込んで聞き取りにくくなった高音などをソフト上で上げてやることで、相手にが聞き取りやすくなっている。 「スーパーはっきりボイス」ではこの機能に加えて、相手の音声が小さい場合や自分の話す声が小さい場合に、自動的に音声自体を大きくする。相手が雑踏の中にいる場合や、周囲に人がいるために小声で話さなければならない場合などに有効な機能となっている。 聞き取りやすさの工夫では、このほかに通話中の相手の声を遅く聞こえるようにする「ゆっくりボイス」なども用意されている。音声入力機能や、カメラの手ぶれや明るさを自動補正する機能などがも紹介された。 このほかデモンストレーションでは、らくらくホンIVのさまざまな機能が体験可能となっていた。
■ ＵＲＬ らくらくホンIV（富士通） http://www.fmworld.net/product/phone/f883ies/info.html?fmwfrom=f883ies_index ■ 関連記事 ・ ドコモ、GPS機能搭載の「らくらくホンIV」 （津田 啓夢） 2007/08/09 16:29 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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