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au端末向け動画を高品質・高速にリサイズできるモジュール

 筑波大学先端学際領域研究センター特認教授の寅市和男氏とKDDIは、au端末向け動画のオーサリングツールに利用できる「高速・高画質画像リサイズモジュール」を開発した。

 今回開発されたモジュールは、寅市教授が開発したフルーエンシ情報理論を活用したもの。au端末向け動画を制作する場合、テレビやパソコン向け映像を素材にしていればリサイズ処理が必要となるが、従来のコンテンツプロバイダ向けオーサリングツールでは、「高品質モードの品質を維持しながら、処理を高速化する」という要望が寄せられていた。

 今回の新モジュールでは、品質を維持しながら、処理時間は約1/4となっている。同社が公開した比較画像を見ると、従来ツールの高速モードで生成した動画よりも今回のモジュールによる動画のほうが歪みが少ない。また、今回のツールでは約20秒で処理が完了する場合、従来ツールの高品質モードでは約90秒かかる。ベースとなったフルーエンシ情報理論は、デジタル信号とアナログ信号の相互変換理論の1つで、劣化が少なく効率的な処理が可能という。

 KDDIでは2007年秋頃から、コンテンツプロバイダ向けオーサリングツールで新モジュールを導入する予定。これにより、動画制作にかかる工数の削減が見込め、au端末向け動画コンテンツの充実や品質向上が期待されている。


左:新モジュールで処理したもの
右:従来ツールの高速モードで処理したもの


URL
  ニュースリリース
  http://www.kddi.com/corporate/news_release/2007/0614b/


(関口 聖)
2007/06/14 19:29

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