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ウィルコム喜久川氏「日本のモバイルシーンに大きな変革を」

Advanced/W-ZERO3[es]を手にする喜久川氏
 ウィルコムは、新たなスマートフォンとしてシャープ製の「Advanced/W-ZERO3[es]」を発表した。7日には発表会が開催され、ウィルコム、シャープ、マイクロソフトからそれぞれ製品へのこだわりや戦略が語られた。

 最初に登壇したウィルコム 代表取締役社長の喜久川 政樹氏は、「ウィルコムが日本のスマートフォン市場を創生し、成長させてきたと自負している」と述べて、W-ZERO3シリーズがスマートフォン市場で大きなシェアを占めているとするデータを紹介した。

 同氏はスマートフォンを「携帯の機能とパソコンの機能を搭載した電話機」と定義し、パソコン寄りの「W-ZERO3」、携帯寄りの「W-ZERO3[es]」を発売してきたと紹介。「我々はこの2つのシリーズをさらに発展させていきたいと考えている」と述べ、今回の「Advanced/W-ZERO3[es]」は、「W-ZERO3[es]」を進化させたより携帯に近いスマートフォンとして発表した。

 喜久川氏は、ターゲットとして「女性を含め、より幅広い層にスマートフォンを受け入れて頂きたい」と述べ、これまでよりさらに幅広いユーザーに向けて展開していく方針を示した。

 同氏はサイズ、スペック、操作感などについて進化させた部分を説明し、「胸ポケットにも違和感なく収まるサイズ」と薄型のボディをアピール。データ定額など定額制の通信サービスや、広い通信エリアによる安心感も重要であるとした。また、同端末を開発したシャープの担当事業所がある奈良県の大和郡山市にかけて、「MADE IN 大和 ……郡山」とスライドに表示して、優れた日本発の商品であるとした。

 同氏はこのほか、「Advanced/W-ZERO3[es]」について10の項目で特徴を紹介。スリム&コンパクト、高精細液晶、CPU性能の向上、タッチパネルなど入力方式やXcrawlキー、カメラ機能、タッチパネルのスクロール操作、パソコンにも対応したワンセグチューナー、動画配信サービス、ビジネス向け機能、W-OAM対応で電話機としての品質、の項目でそれぞれ優位性をアピールした。

 なお、「Advanced/W-ZERO3[es]」の機種変更時の販売については、「若干高くなるかもしれないが、多様な手段を用意する」として、割賦販売も用意される方針が明らかにされた。その理由について喜久川氏は、「機種変更時の価格が高いという声もいただいていた」とし、割賦販売が「既存ユーザーでも気軽に機種変更できる」手段だと説明。また新規契約ではなく機種変更に割賦販売を採用する理由については、契約後に自宅に持ち帰ったものの、自宅では使えなかった場合などを想定し、まずはすでに利用しているユーザーを対象にするという。新規契約についても、割賦販売は検討していくとしている。

 また、製造できる台数の問題から、当初はW-SIM同梱版を販売し、後に端末単体の販売を開始する予定とのこと。W-SIMはW-OAM対応版が同梱される。


新製品ではケータイのように使えることも進化させたとする CPUやメモリなどもグレードアップ

カメラ機能にはブログやSNSへの投稿時に楽しめそうな機能も搭載 ワイドVGA液晶によりオフィス文書も快適に閲覧できる

「小さく持って、大きく使えるスマートフォン」

シャープ 代表取締役副社長の松本 雅史氏
 シャープからは代表取締役副社長の松本 雅史氏が登壇し、「Advanced/W-ZERO3[es]」の概要を紹介した。松本氏は、情報、AV、通信を融合させることで新たな製品と市場を創出してきたとし、過去のW-ZERO3シリーズの人気に触れて、市場に受け入れられているとした。

 「Advanced/W-ZERO3[es]」については、「小さく持って大きく使える、スマートなスマートフォン」とし、幅50mm、18mmを切る薄さなどのサイズ、ジョグ機能内蔵のカーソルキーによる操作感、ワイドVGAの高解像度ディスプレイを特徴として解説した。


コンパクトながらフルキーボードを搭載し、柔軟な使い方が可能 幅、厚さは折りたたみ型携帯電話と変わらない数値になった

マイクロソフト代表執行役 社長のダレン ヒューストン氏
 マイクロソフト代表執行役 社長のダレン ヒューストン氏からは、Windows Mobileを中心に日本での展開などが語られた。同氏は、「19カ月前の「W-ZERO3」市場投入でスマートフォンというカテゴリを作り、受け入れられた。急速に拡大する市場に皆さんも驚いているのではないか」と、日本におけるWindows Mobile端末の拡大を語った。

 同氏はまた、日本のビジネスシーンについて「日本では、家庭のでデジタルライフスタイルは非常に進んでいる。しかし職場でのデジタルワークスタイルは西洋諸国と比べて3~5年は遅れている」と指摘。「デジタルライフスタイルの進展と、デジタルワークスタイルの改善の橋渡しができる」とし、W-ZERO3[es]などにより職場でも普及が始まっているとしながら、今後さらに多くのユーザーにスマートフォンが拡大していくことが重要であるとした。同氏は最後に、「W-ZERO3」から始まった国内のWindows Mobile端末について、今年度末までに累計100万台出荷を目指すという目標を改めて示し、日本市場に対する意気込みを語った。


CMキャラクターの筧 利夫も登場

筧 利夫はハイテンションで新端末をアピールした
 発表会では、ウィルコムのCMキャラクターでもある筧 利夫も登場。筧 利夫は、「W-ZERO3をずっと使っているが、素晴らしい。Advanced/W-ZERO3[es]も、こんな小さな箱の中に最新の技術が詰まっている。タンスの中に家族5人分の衣類をどうやって入れるか、各家庭のお母さんが必死に頑張っていると思いますが、この、小さなタンスの中に技術が結集している!」と小ささと高機能をアピール。「Advanced/W-ZERO3[es]は小さい! 薄い! シャープの画面が綺麗!」と高めのテンションで商品をアピールした。




URL
  ニュースリリース
  http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2007/06/07/

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(太田 亮三)
2007/06/07 16:34

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