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シャープ、地上デジタル放送受信モジュールへの取り組みを紹介
シャープ 電子部品事業本部 高周波デバイス事業部長の江川 龍太郎氏(右)と、同事業部 企画部 部長の徳田 章氏(左)
シャープは31日、ワンセグ受信モジュールなど、地上デジタル放送受信用モジュールについての記者説明会を開催し、同社の取り組みを紹介した。携帯電話においては今後もワンセグ搭載端末が拡大し、同社もさらに生産数を増やしていくとの方針が明らかにされた。
説明にあたったシャープ 電子部品事業本部 高周波デバイス事業部長の江川 龍太郎氏は、冒頭で携帯電話などワンセグ対応端末の拡大に触れ、「チップ屋としても、変わってきたなぁと感じている」と市場の拡大傾向を実感として述べた。
説明会では、携帯電話向けのワンセグ受信モジュールなどを開発する高周波デバイス事業部の生い立ちも紹介された。それによれば、同事業部は30年前にテレビ事業部の一部門としてスタート。その後に部品事業部となり、現在は高周波デバイス事業部に名前が変更されている。テレビ事業部が母体ということもあり、現在のワンセグモジュールなども、テレビ事業でのノウハウが活かされているという。余分な電波を除去するフィルタリング技術についても、シャープとして独自のノウハウを投入しているとし、このことからチップではなくチップを組込んだモジュールとして提供しているとした。同事業部では現在、衛星放送用やケーブルテレビ用、ネットワークデバイス用、小型モジュールなど5つのカテゴリを扱っている。
世界の地上デジタル放送の規格
2008年に市場が大きく拡大すると予測
地上デジタル放送を受信する小型モジュールの開発では、世界各国で定められた規格が重要になってくる。欧米、とくに欧州ではDVB-HとT-DMBが混在する形で進んでおり、これに日本とブラジルのISDB-T、中国独自のDMB-THを含めると実用を踏まえた規格は4つ存在することになる。また、それぞれの方式で互換性はなく、無料、有料など最終的なサービス提供形態もさまざまになっている。
22日に発表されたデュアルモードの受信モジュールは、欧米が中心のDVB-H/T-DMBに対応している。この方式が選ばれた理由について江川氏は、「本当はすべて対応したいが、技術的なブレイクスルーに時間もかかる。一番ニーズがあるものをターゲットにした」と語り、すでに見られるユーザーが存在し、なおかつ方式が混在している欧州向けに、DVB-H/T-DMBの2つに対応させたモジュールを開発したとした。
また同氏は、日本向けに出荷しているワンセグ受信モジュールについても、同社として3番目の、さらに小型化されたタイプを開発中であるとした。今後の取り組みでは、日本と欧米を中心に取り組んでいくとする一方、市場としても、地上デジタル放送受信モジュールは2008年には変局を迎え、「世界で需要が活発化するだろう」と日本のワンセグ向け以外のチップの出荷が大きく拡大すると予測した。
それぞれの規格の概要
規格は互換性に乏しいとした
日本国内については、ワンセグデバイスの80~90%が携帯電話であるとしながらも、残りの数十%の裾野が拡大しているとし、「モバイルで液晶が付いたものにはほとんど載ってくるのではないか」とさらなる拡大傾向を表わした。同社では、2007年3月でワンセグモジュールの生産体制を月産100万個としているほか、携帯電話への搭載率も「現在の約30%から、50%、80%と拡大していくだろう」との見方を示し、生産体制もこれに呼応する形で増産に対応していくとした。
デュアルモードチューナーで世界展開第1弾とする
国内でも新たな製品を投入
小型チューナーの開発ロードマップ
同じペースで開発できているとしており、2008年初旬にも新たなチップが登場するものと思われる
会場にはシャープ製のワンセグ対応端末を展示
国内向けのモジュール
欧米向けのモジュールも展示
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URL
シャープ
http://www.sharp.co.jp/
ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/070522-b.html
(太田 亮三)
2007/05/31 16:50
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