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沖電気工業は、携帯電話に自動車間通信システムを搭載できる「超小型DSRC無線モジュール」を開発した。あわせて同社では、モジュール搭載の携帯電話端末を試作した。
今回開発された「超小型DSRC無線モジュール」は、安全運転を支援すると車々間通信機能とGPS機能を搭載する。DSRCとは、「Dedicated Short Range Communications」の略で、数m~数百mで通信できる自動車同士で行なう通信方式。5.8GHz帯を用いており、今回のモジュールは、DSRCの標準規格1.3版に準拠したLSI(ML9636)が搭載されている。
試作された安全携帯端末は、GPSで歩行者の現在地を取得し、半径数百mにいる走行車両に歩行者の位置を送信する。歩行者が安全携帯端末を持つ形となり、安全携帯端末は車両の位置情報を受信すると、現在地情報とあわせて、音や振動、メッセージによって車両が接近していることを通知してくれる。位置情報は一定時間の間隔で発信されるが、安全携帯端末と自動車の位置が近づき、受信電力が規定値を超えると位置情報の交換が常時行なわれ、交通事故が発生する可能性が高い場合は事前に注意するよう呼びかける。安全携帯端末側は、サーバーとの通信ではなく、単体で処理を行なう。
また、GSM方式対応となっているが、今後の実証実験に向けて、3G方式の携帯電話や無線LAN、PHSなどへの変更もできるよう機能拡張するほか、海外のDSRC規格(IEEE 802.11p)にも対応する予定。
同社では、2008年度から官民合同で実施される安全運転支援システム実証実験、2010年度からの運用開始に向け、商品開発を進めていく考え。
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試作された携帯端末(左)と自動車の間で位置情報をやり取りする
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運用イメージ
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■ URL
プレスリリース
http://www.oki.com/jp/Home/JIS/New/OKI-News/2007/05/z07023.html
(関口 聖)
2007/05/28 18:57
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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