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ガートナー調査、2006年の国内PDA市場は3年ぶりの50万台超

 ガートナー ジャパンは、2006年の国内PDA・ハンドヘルドPC市場の出荷数を発表した。

 同調査によれば、国内のPDA・ハンドヘルドPC出荷数は、前年比115.2%増の52万6,000台に達した。出荷数が50万台を超えたのは2003年以来とのことで、39万9,000台というガートナーの予測を大幅に上回った。同社では「2006年はいわゆるスマートフォンの登場と市場の立ち上がりが市場全体を牽引した」と説明。ウィルコムのシャープ製端末「W-ZERO3」の出荷が急速に拡大したほか、NTTドコモやソフトバンクモバイルからスマートフォンが登場したことに触れている。ただし、スマートフォン市場の主要ユーザー層は、PDAユーザーやテクノロジーに敏感な個人ユーザー、法人では海外企業の日本展開、一部の特定業務用となどに限られていることも指摘している。

 メーカー別の出荷数を見ると、1位は前年に続きシャープで、シェアは63.0%、出荷数は33万2,000台。2位はHTC(出荷5万台、シェア9.5%)、3位はマイタック(出荷3万6,000台、シェア6.9%)、4位は日本ヒューレット・パッカード(出荷3万3,000台、シェア6.2%)、5位はカシオ計算機(出荷3万2,000台、シェア6.0%)となっている。

 2007年の市場動向については、引き続きプラス成長が見込まれており、前年比6.2%増、55万8,000台という出荷数になると予測されている。従来型のPDAは縮小傾向にあるものの、携帯情報機器向けOSの最新版であるWindows Mobile 6.0を搭載する製品が登場する見込みで、スマートフォンのラインナップ拡充が市場を牽引すると見られている。法人用途は課題があるとして、急激な拡大は期待されておらず、試験導入が続くとしている。同調査では、PDA・ハンドヘルドPC市場は個人ユーザーの拡大、およびハイエンドユーザーの買換需要が牽引するとしている。



URL
  プレスリリース(PDF形式)
  http://www.gartner.co.jp/press/pdf/pr20070426-01.pdf


(関口 聖)
2007/04/27 14:59

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