東海地区を中心に携帯電話ショップを展開するエスケーアイは26日、都内で記者会見を開催。NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルの各キャリアを併売する携帯端末ショップ「エスケーアイモバイル」を首都圏・東海圏を中心に展開すると発表した。
「エスケーアイモバイル」は、現「携帯屋さかい」をリニューアル展開するもの。MNP開始から携帯電話選びが複雑化している現状を踏まえ、各キャリアのサービスや端末、料金プランなどに精通したスタッフを配置して、ホテルのコンシェルジェのように顧客の相談に応じられるショップづくりを目指す。
■ 端末を売るだけでなく、プランニングを提案できる店に
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エスケーアイの酒井昌也社長
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エスケーアイの酒井昌也社長は「これまでは端末の魅力や価格で携帯電話を選ぶ方が多かった。わたしどもの店舗でも、『携帯屋さかい』という名前で、価格の安さをセールスポイントとして展開してきた。しかし、番号ポータビリティで利用者の選択肢が広がった分、顧客のさまざまなニーズに合わせてアドバイスやご提案ができるショップが必要とされている」と店舗新展開の背景を説明。「以前はキャリアによる料金プランはさほど大きな差はなかったが、現在はソフトバンクモバイルのホワイトプランやWホワイトプランのように画期的なプランも提供されている」と延べ、ソフトバンクのホワイトプランおよびWホワイトプランを積極的に推奨していくことを示唆した。
店舗については平均40坪の店舗面積を確保することから、繁華街よりもロードサイド店を中心に展開するという。ゆったりと携帯電話を見て、プランの相談もできる高級店を目指す。「イメージは“携帯のソムリエ”。高級感のあるソムリエといえばこの人しかいないということで、CMキャラクターは川島なお美さんにお願いした」と川島なお美起用の理由を述べた。
■ ソフトバンクモバイル富田副社長「今年度は店舗づくりにも注力」
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ソフトバンクモバイル富田克一副社長
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エスケーアイはおもにソフトバンクモバイルのショップを展開してきたことから、発表会にはソフトバンクモバイルで執行役副社長を務める富田克一氏も出席。「孫が買収して、10年以内にドコモをキャッチアップするんだと宣言したが、1年過ぎた現段階で次の飛躍に向けての基礎はできたと考えている。おかげさまでホワイトプランは大変好評をいただいているが、今年度は店舗づくりにも注力していく」と述べた。「現状では他社に比べ、接客する店舗数、カウンター数が少ない。ただし、拡大するだけではなく、質も重視しなくてはならない。ひとつの方向性としては、高級感のある店づくりで、こういう提案を店舗を運営する側からいただけるのは大変ありがたいことと考えている。」
また、富田氏は、もうひとつの方向性として「IT出身のソフトバンクとしての特徴を活かしていきたい。コンピュータとコミュニケーションが融合した市場でこれからどんどん新しいものが創出されていく。Yahoo!JAPANとの連携もそのひとつだが、顧客に携帯電話を使い続けていただく中で、技術の進歩による新しい利便性を提供して愛用し続けていただけるようにしたい」とコメント。さまざまな通信技術やIT技術と絡めた統合環境を利用するモバイル機器としての携帯電話という視点から、IT面での強みを発揮したいとの考えを示した。
■ 川島なお美「通話よりメール派です」
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左からソフトバンクモバイル富田克一副社長、CMキャラクターを務める川島なお美、エスケーアイ酒井昌也社長
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発表会には、CMキャラクターを務める川島なお美も出席。携帯ソムリエという言葉については、「ソムリエさんというお仕事は、お客様のニーズに合わせて料理にあったワインなどをお勧めするお仕事ですが、それが携帯電話と結びつくのが、現代だなあと思いました」とコメント。
携帯電話はどんな使い方をしているかという質問には、「通話もしますが、おもにメールですね。絵文字もけっこう好きで使います」とメール派であることを披露した。
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発表会には川島なお美も出席。2001年に日本ソムリエ協会から名誉ソムリエの称号を与えられた際に授与されたソムリエバッジを付けて登場
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川島なお美を起用したCMでは、高級感を強調した
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■ URL
エスケーアイ
http://www.ski-net.co.jp/
(工藤 ひろえ)
2007/04/26 15:56
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