|
|
NTTドコモは、米国法人のDoCoMo Communications Laboratories USAと協力して、従来よりも高音質な通話が可能になる、新たな音声符号化技術を開発した。携帯電話での利用を想定したもので、同社では4月4日から開催される「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2007」でデモを披露する予定。
今回開発された音声符号化技術は、従来の技術と比べ、情報処理量は同じ程度に抑えながら高音質化が実現できるというもの。従来の技術では、300Hz~3.4KHzまでの音声が扱えたが、今回の新技術では50Hz~16kHzまでに拡大。人間の音声に含まれる周波数をほぼカバーできているという。
また、新技術では「大きい音は誤差を感じにくい」という聴覚の特性を活かして、大きい音は粗く、小さい音は細かい精度でエンコード(符号化)している。これにより、情報処理量は従来技術と同等に抑えられている。
同社では、「今回の新技術は、現行の携帯電話やネットワークにあった形になるよう工夫しているが、すぐに実用化することはない。今後は、端末側の処理能力など機能向上が必要となる。現状のFOMAではAMR形式を用いて、固定電話と遜色ない音質が実現できているが、そこに留まることなく、さらなる高音質化を図りたい」としている。
なお、ワイヤレス・テクノロジー・パーク2007では、「hTc Z」を用いて無線LAN経由でのデモが披露される。
|
カバーする音声の範囲が広がった
|
|
大きい音は粗く、小さい音は細かい精度でエンコード
|
■ URL
ニュースリリース
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/070403_00.html
(関口 聖)
2007/04/03 16:00
|
ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.
|
|
|
|
|