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デジタルラジオ、4月からチャンネル数を拡大
新チャンネル
近畿は放送時間が拡大
デジタルラジオ推進協会(DRP:Digital Radio Promotion Association)は、4月2日より新チャンネルを追加し、新たに9チャンネルでサービスを提供する。これに伴い27日、TBS内で発表会が開催された。
デジタルラジオは、CD並の高音質放送や多チャンネル放送などが提供できる新メディア。「ワンセグ」が地上デジタル放送であるのに対し、「地上デジタル音声放送」と呼ばれている。ラジオ放送の新たなスタイルとして、音声だけでなく簡易動画なども提供できる。アナログテレビ放送などで使われる7チャンネルの帯域を利用し、1セグメントおよび3セグメント放送の多彩な番組が楽しめる。1セグメントあたりの伝送容量は約300kbps。
携帯電話では、現時点でauの4モデル「W44S」「W52T」「W51SH」「W51T」がサポートしている。しかし、デジタルラジオは2003年に試験放送を開始したにも関わらず、現在もまだ本放送が開始されていない。これは、地域によって7チャンネル帯域がまだ利用されているためで、デジタルラジオは関東の一部および近畿の一部エリアのみ受信できる状態となっている。DRPでは早期に本放送を開始するとしているが、アナログテレビ放送の終了は2011年7月までとなる。当面は限定された地域での提供になるものと見られる。なお、現在は試験放送ながらCMなども放送できる「実用化試験放送」の段階で、本放送の状態に近いものが提供されている。
4月からの新編成では、関東9チャンネル、近畿8チャンネルで放送が行なわれる。関東では、NHKやTBS、FMヨコハマ、bayfm78、文化放送、NACK5、伊藤忠商事、ニッポン放送、TOKYO FM、近畿では、NHK、朝日放送、毎日放送、ラジオ大阪、FM802、伊藤忠商事、DRP大阪、fmosakaがそれぞれ放送を行なう。ワンセグは現在、アナログ放送と同じ番組(サイマル放送)が提供されているが、デジタルラジオはオリジナルの番組となる。
対応エリア
デジタルラジオの特徴
編成方針
DRPの亀淵氏
DRPの小川氏
デジタルラジオ対応の「W52T」
発表会では、DRP理事長の亀淵昭信氏より現状が語られた。同氏は本放送が開始されない理由として、受信機の提供の遅れ、7チャンネルがなかなか空かない点を挙げる一方、auから提供されているデジタルラジオ対応端末が好調なセールスを記録していると語った。「FM以上の音質で4月から各社がより一層力を入れていく。デジタルラジオは今後の試金石になると思う」と語っていた。
また、DRP専務理事の小川和之氏もコメントし、4月の新編成では、視聴時間の延長、付加サービスを強化による情報量の拡大、新ビジネスモデルの開発を3つの柱に展開すると述べた。
なお、DRP側では現状の視聴者数について把握していないとしている。これはデジタルラジオに対応したデバイスの総数についても同様の見解で、質疑応答で小川氏は「端末を提供する各社に聞いて欲しい」とするに留まった。しかし、KDDI側ではデジタルラジオ対応端末の実績を公表していない。今回の発表会でも担当者は「ある程度まとまった数になれば公表したい」とコメントしていた。
エスケイネットはUSB接続のパソコン向けワンセグ/デジタルラジオ受信機を公開。未発表だが、4月にも10,000円~20,000円で販売される予定
ヒンジ部を折り曲げてアンテナを直立できる
こちらはピクセラのワンセグ/デジタルラジオ受信機
ピクセラは近々にも発表予定のPCカード型デジタルラジオ受信機をお披露目
3セグ放送のデモ
NHKは「おでんくん」の簡易アニメを配信
高音質の音楽番組も放送
FMヨコハマとbayfm78は、1週間の前後半で提供番組を切り替える
クラッシック音楽専門チャンネル
文化放送とNACK5はエンタメ路線
「丸の内」と「ラブソング」がキーワードの番組
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URL
DRP
http://www.d-radio.jp/
(津田 啓夢)
2007/03/27 15:40
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