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インデックス・ホールディングスは、携帯電話事業者からネットワークを借りてモバイル事業を展開するMVNO(仮想移動体通信事業者)への参入について、これを否定するコメントを発表した。
13日、インデックスがMVNOで7月にも通信事業に参入するとの一部報道があった。この件について同日行なわれた同社経営戦略発表会の席で、代表取締役社長の椿進氏が発言。同氏は、インデックスが従来言われるMVNO型のビジネスを展開する予定は「全くない」と述べた。
インデックスでは、他社から借り受けたネットワークを元に、利用料を徴収して事業を行なうMVNO型ではなく、MVNOなどを行なう企業に対して、ソリューションやシステムなどを提供するMVNE(Mobile Virtual Network Enabler)事業を展開していく方針。椿氏は同社の事業にとって「(MVNEの方が)自由度が上がる」と語っていた。
なお、発表会では、数千台規模で企画端末をMVNO事業者などに供給する同社の「Small-MVNO支援事業」について言及した。
インデックスは、傘下のネットインデックスとタカラトミーの共同開発端末として、可愛らしい猫のキャラクターがあしらわれたPHS端末「nico.neco」を発売している。椿氏によれば、nico.necoの初回販売分については既に完売しており、「手応えが出てきている」という。
発表会では、グループ傘下のアニメーション企画・製作(制作)会社であるマッドハウスの名前も出た。インデックスでは、こうしたエンターテイメント支持層に対して、少ロットの限定端末などを提供していきたい考えだ。同氏は、「日本的なMVNOの可能性を探っていきたい。もう少しはっきりしてから発表したい」と語った。
マッドハウスでは近年、「DEATH NOTE」「パプリカ」「時をかける少女」などを手がけており、「デ・ジ・キャラットにょ」「ちょびッツ」「ANIMATRIX」などもマッドハウスの作品となっている。
■ URL
インデックス・ホールディングス
http://www.index-hd.com/
マッドハウス
http://www.madhouse.co.jp/
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(津田 啓夢)
2007/03/13 18:23
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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