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日本シーゲイトは5日、無線経由で携帯電話端末などで取得したコンテンツを保存できるストレージ技術「Digital Audio Video Experience（DAVE、コードネーム：Crickett）」などに関する発表会を開催した。 ■ 11b/gやBluetoothを介して、携帯端末からのコンテンツを保存
無線通信が可能な距離は約9.1mで、ポケットやバック、アタッシュケースに入れた状態でも携帯電話やパソコンなどとの通信が可能。リファレンスモデルでのHDD容量は1.8インチの10～20GBを想定するが、クライアントの要望に応じて1.8インチ 60GBモデルや他のインチへの対応も可能だとしている。本体サイズはモバイル用途を想定し、厚さ1cm程度のカード型サイズを実現している。 また、各機器が内蔵するフラッシュメモリ上に、操作コマンドなどを書き出すことでHDDへのアクセス回数を低減し、省電力化を図る同社の技術「Storage Management Module（SMM）」もサポート。これにより、動画ファイルで最大10時間の連続再生も可能だという。なお、本体電源は内蔵リチウムイオン電池で、USB接続による充電やACアダプタを利用した充電が行なえる。 発表会に出席した米Seagateでグローバル コンシューマーエレクトロニクス マーケティング ディレクターを務めるロブ・ペイト氏は、欧州で携帯電話事業を手がけるOrange社とDAVEにおけるパートナーシップを締結したことを紹介。その中で「携帯電話やパソコンを紛失・盗難された場合、機器自体よりも中に保存したデータが紛失し、悪用された場合の被害が一層大きいのではないか」と指摘し、「ビジネスユースを考えれば、ラップトップパソコンよりも携帯電話やスマートフォンで、そうしたリスクが大きい」と付け加えた。 その上でペイト氏は、「DAVEに対応した端末にデータを保存することで、親となる機器が紛失した場合でも情報流失の可能性は低減できる」とコメント。「万一、DAVE自体を紛失したことも想定して、無線LANやBluetoothが持つセキュリティ機能に加え、USBポートを介した認証機能を持たせることで対策を図れる」とした。
■ ストレージを中心としたデジタルコンテンツのエコシステム構築を目指す
ペイト氏によれば、「HDD内蔵型以外にも、録画したコンテンツをDAVEに対応した端末に保存することも考えている」という。2007年後半に出荷を予定しており、主に携帯電話やデジタルテレビ、自動車、無線LAN機器メーカーに対して提供するとしている。 ペイト氏は「携帯電話で音声通話以上にデータ通信が伸びると考えられている中で、音楽やラジオ、動画といったコンテンツは、一層重要になってくる」とコメント。「こうした動きに対してストレージメーカーである当社では、コンテンツを利用したいときにいつでも使用できるオンデマンドの世界を提供していく」と述べ、「インフラやコンテンツ作成、再生などの中心に、ストレージがあるエコシステムを構築していきたい」と語った。
■ ＵＲＬ ニュースリリース http://www.seagate-asia.com/sgt/japan/newsreleasecnt.jsp?articleId=3834 Seagate、Bluetooth 2.0+802.11b/g内蔵のモバイルストレージ［PC Watch］ http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0131/seagate.htm （村松健至） 2007/03/05 19:59 | ||||||||||||||
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