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携帯電話事業への新規参入として、3月31日にイー・モバイルが「EMモバイルブロードバンド」の提供を開始する。同社は2月19日、都内で記者会見を開催し、代表取締役会長の千本倖生氏が、新サービスに込めた想いや「EM・ONE」の革新性をアピールした。 ■ 高速通信を定額で
同氏は「かつて日本のインターネット接続環境は、きわめて貧しいダイヤルアップのみだったが、ADSLの登場で飛躍的な向上を遂げた。そして2007年3月、携帯の中でブロードバンド革命を起こす。これまで、日本の携帯電話は高くて遅かった。これはかつての固定通信と同じ。これを解決すれば日本のモバイルインターネットは花開く。世界初の高速ケータイを定額制で提供する」と、高らかに宣言した。 初号機となる「EM・ONE」を紹介する同氏は、「薄くて使いやすい携帯、大画面、キーボード付き、こういった大きな3つの要素を1つにした端末。iPhoneを上回る端末だ。細部に至るまで、顧客の目線に立ったきめ細かいこだわり持ち続けた。パッケージ1つとっても、高い質感を目指した」と述べた。 また、3D技術のヤッパについて千本氏は「社長の伊藤氏は、私と大きく異なり、まだ23歳。とても素晴らしい技術を持っている」と紹介した。 ■ クアルコムやシャープなどと協力 来賓として登壇した米クアルコムCEOのポール・ジェイコブス氏は「イー・モバイル立ち上げという素晴らしい瞬間に立ち会えて嬉しい。これまでもイー・モバイル幹部と何回も話し合う機会があったが、千本氏の企業家精神は、私が見習うべきもの。日本という市場は、世界に類を見ない、非常に先進的なところ。いつも新しいものが楽しめ、来日が楽しみ。クアルコムが、イー・モバイルの革新的なサービス・端末の一端を担えたのは嬉しいこと」と述べた。また、シャープ代表取締役副社長の松本雅史氏は、「ちょうど一年前、千本氏をはじめとする方々がシャープに端末開発を要請した。その熱意に打たれ、受諾したが、それからが大変だった。奈良県・大和郡山の開発チームが携わったが、問題発生時に、千本氏が来て、その場で決断することもあった。そのスピードに惚れたと言えるかもしれない。危ぶまれるところもあったが、今日発表できて嬉しい。当社では、事業部間を超えた特長を融合させた製品作りを心掛けているが、今回のEM・ONEは、通信とAVと情報が融合し、誕生したものだ」と語った。 マイクロソフト代表取締役社長のダレン・ヒューストン氏は、「日本ではまだWindows Mobileのようなコンバージェンス端末は遅れているが、ユーザーや法人の需要はどんどん移り変わっている。今や、ユーザーはパソコンと同じ能力をモバイル端末に求めている。複数のパートナーと協力することで、各種モバイルサービスが達成できる。今回のチームの一員になれたことを感謝する」とした。 このほか、イー・モバイルからは、初の広告キャラクターとして女優の松下 奈緒を起用すると発表。19日の発表会場では、松下からのビデオメッセージや、放映予定のテレビCM映像が披露された。
■ ＵＲＬ イー・モバイル http://www.emobile.jp/ ■ 関連記事 ・ イー・モバイル、HSDPAサービスを3月末スタート （関口 聖） 2007/02/19 20:18 | ||||||||||||||
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