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KDDIは、今夏より提供するJava対応端末で用いるJavaの仕様「KDDI Java」の概要を明らかにした。
同社によると、KDDI Javaは、J-フォンと同じく「MIDP(Mobile Information Device Profile)」をベースに、カラオケコンテンツなどで利用されている「CMX(Compact Media Extension)」等のKDDI独自の拡張機能をサポートしたものとなる。実行環境についても、J-フォンと同じアプリックスの「JBlend」が採用されることになっている。NTTドコモのiアプリとの互換性はない。
KDDI Javaでは、JARファイル(プログラム本体と画像等のリソース)とJADファイル(インデックス)を結合した「KJX(Kddi Java eXtentions)」と呼ばれるファイルを端末にダウンロードして実行することになる。当初の仕様では、KJXの最大サイズは50KBまでと規定されている。
また、Cメールを利用したJavaアプリケーション間での高速通信や電話番号による通信がサポートされるほか、オムロンが開発したモバイルエージェントシステム「Jumon」が実装されることになっており、対戦ゲームやチャットプログラムなどが簡単に開発できるという。
さらに、KDDIでは、セキュリティレベルを2段階に分け、同社の公式サーバーから配信されるJavaアプリケーションについては、上記のCメールによる通信機能が利用できるほか、メモリダイヤル、利用者のプロフィール、位置情報、通話データなどの個人情報へのアクセスも可能にする。その他の通常のWebサーバーから配信されるものについては、これらの機能を利用することはできない。
同社によると、対応端末の発売は6~7月頃になる予定で、仕様はその直前に公開される見通し。公式メニュー内で提供されるJavaアプリケーションについては、ゲーム系、待受系、コミュニケーション系、占い系といった若い世代にアピールできるようなものから準備を進めていく方針とのこと。今秋には次世代のWAPブラウザーやgpsOneなどとの連携を図ったフェーズ2の製品も投入される予定となっている。
au事業本部au商品企画部次長の高橋誠氏は、「夏以降に発売する端末については、一部を除き全ての機種でJavaをサポートする」と語り、210iシリーズをJava非対応としたNTTドコモとのスタンスの違いを説明。利用料については、「月額課金ではNTTドコモのiアプリと同等の数百円になるが、EZwebではペイパービュー課金も可能なので、こちらの課金方式も活用したい。パケット料金そのものの値下げについては、先にやったほうが負け、というものなので、後出しで行きたい」としている。
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チャットプログラムのデモ。他の携帯電話上に表示された自分のキャラクターの表情を変更したり、プレゼントを贈ったりできる
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スケジュール調整プログラムのデモ。エージェントプログラムが複数のユーザーの端末上を渡り歩き、最終的に全員の都合がよい日時が分かる
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・ au
http://www.au.kddi.com/
・ 関連記事「J-フォンのJava端末はMIDPベース」
http://k-tai.impress.co.jp/news/2000/12/05/jpjava.htm
・ 関連記事「アプリックス、携帯向けJava環境『microJBlend』の提供を本格化」
http://k-tai.impress.co.jp/news/2001/04/09/jblend.htm
・ 関連記事「オムロン、Javaベースのモバイルエージェントシステム」
http://k-tai.impress.co.jp/news/2000/08/23/jumon.htm
(湯野 康隆)
2001/04/12 15:32
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