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ウィルコム、最大800kbpsの「W-OAM typeG」を今春導入
速度向上と遅延が改善
IP化が進めば、最大800kbpsが実現できる
ウィルコムは、高度化PHSの「W-OAM」で、新たな変調方式を導入することで更なる高速化を図る新通信規格「W-OAM typeG」を2007年春より導入する。対応端末として、PCカード型のネットインデックス製端末「AX530IN」が発売される。
「W-OAM typeG」は、変調方式として64QAMを導入することで、最大約800kbps(8xパケット通信時)という通信速度が実現できる。全国のW-OAM対応エリアであれば、typeGが利用できる。まず、2007年春に導入された際には、基地局のバックボーン回線がISDNのため、最大512kbpsのサービスとして展開する。また、同社が進める基地局のバックボーン回線の光IP化が実現すれば、最大800kbpsという通信速度で利用できるようになる。
バックボーン回線のIP化は、2007年度以降に都市部から進められる予定。これまでにもW-OAM対応機種は登場しているが、typeGが利用できるのは、今後登場する対応機種のみ。従って、現時点では「AX530IN」のみがtypeGで通信できることになる。
同社代表取締役社長の喜久川政樹氏は、「これまでのW-OAMでは、8PSKという変調方式で安定化を図ってきたが、64QAMでサクサク感の改善を図る」と述べたほか、執行役員副社長の近 義起氏は「typeGでは、高速に変調方式を切り替えるようになっており、安定感がかなり増したと思っている。また、遅延速度(RTT)の改善を主眼においており、シンクライアントなどのビジネスアプリケーションが使いやすくなる」と語っていた。
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PCカード型の「AX530IN」
AX530IN
「AX530IN」は、ネットインデックス製のW-OAM typeG対応PCカード型通信端末。従来の約1.25倍となる、最大512kbpsという通信速度に対応する。電波状況に応じて、最適な変調方式へ従来よりも早く切り替えられる「高速適応変調方式」を採用する。
可動式アンテナと内蔵チップアンテナを搭載する。大きさは54×127×10mm、重さは約62g。8x/4x/2x/1xパケット方式、フレックスチェンジ方式、64k/32k PIAFS方式に対応する。対応OSは、Windows 2000/XP、Mac OS Xとなる。パッケージには、プレミアム感を演出する、革製の専用キャリングケースが同梱される。
発表会場では、typeG対応の実験局が設置され、AX530INのデモンストレーションが披露された。ストリーミング映像の受信デモのほか、速度測定を行なうサイトにアクセスして行なったテストでは、480kbps前後の通信速度になる様子が示された。
裏面
可動式アンテナ
ノートパソコンに装着したところ
デモでは481kbpsを記録
パッケージに同梱されるケース
プレミアム感を演出するという
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URL
プレスリリース
http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2007/01/22/index_03.html
(関口 聖)
2007/01/22 18:44
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