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左からウィルコム土橋氏、タカラトミー眞下氏、ウィルコム喜久川氏、木下氏、ベネトン矢口氏、インデックス小川氏、ウィルコム近氏
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ウィルコムは、音声端末としては1年以上ぶりの新機種で、W-OAM対応端末「WX320K」「WX321J」「WX220J」と、W-OAM Type-G対応で最大512kbpsの通信カード型端末「AX530IN」発表した。また、ウィルコム定額プランの家族向け・法人向け割引サービスの拡大、余った通話分の繰り越しサービスも発表された。
「WX320K」は新しいOperaブラウザを搭載し、アルミを使用したパネル、RSSリーダー、Javaなどをサポート。内蔵メモリも前モデルの倍程度に強化されている。「WX321J」は新しいNetFrontのブラウザ、カメラ、指紋センサーを搭載したストレート型端末。「WX320K」「WX321J」は2月中旬に16,000円前後(ウィルコムストアの価格)で発売する。「WX220J」は法人をターゲットにしたシンプルなストレート型端末となっている。
また、ビジネスでの利用をイメージした新サービスとして、同社では新たに「リモートロック代行サービス」を提供する。これは、端末を紛失した際などに、同社オペレーターが遠隔操作で端末をロックするというもの。同様の機能は既に端末側でサポートしているものもあるが、事前の設定が必要となる。今回の代行サービスを利用すれば、1回525円と有料になる代わりに、事前設定をしていなくてもロックできるようになる。
同社は22日、都内で記者会見を開催。代表取締役社長の喜久川 政樹氏から新機種および新料金プランの概要などが紹介されたほか、インデックス代表取締役社長の小川 善美氏、タカラトミー取締役常務執行役員の眞下 修氏、ベネトン ジャパン代表取締役社長の矢口 健二氏が出席している。
■ ストレスのないサービスを
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ストレスのないサービス
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喜久川氏は、「今回は冬~春モデルと新料金プランを紹介する。キーワードは“No Limit, and good communication”だ。時間や距離などを意識しない、ストレスのないサービスを提供する」と述べ、プレゼンテーションを開始した。
同氏は、音声定額プランの利用動向を示し、「21時~翌2時は、音声定額加入前と比べて、加入後で最大70倍ものトラフィックになる。通話全体の55%がこの時間帯に集中しており、コミュニケーションのゴールデンタイムだ」と述べ、音声定額プランの利用動向を紹介した。
音声端末でもW-OAMをサポートすることについて同氏は「建物内でエレベーターや、倉庫といった場所は弱電波環境であることが多い。従来であれば途切れがちになるが、W-OAM対応によって安定した接続が可能になる」と紹介し、映像で従来機種と新機種の違いを紹介した。また今後のW-OAM対応状況については、「全機種でサポートするかどうかは未定。ただ、音声端末で対応すれば品質がよくなる。積極的に搭載を検討していきたい」とした。
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音声定額ユーザーのトラフィック
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店頭では、24時間無料をアピール
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■ 今後のモデルは?
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今後のモデルについても、あらためて見解が示された
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喜久川氏は、「聞かれると思うので、先に答えておきたい」とプレゼンテーション中に、今後登場する機種に関する考えを明らかにした。それによれば、赤外線やおサイフケータイといった、社会インフラとして活用される機能については、今後登場するであろう機種での搭載を検討しているという。
また、パソコン風の、ウィルコムらしい機能の搭載もサポートしていきたいとしている。ただし、それらの機能の詳細、あるいは登場時期などについては未定と案内された。
■ ユーザー層を拡大するコラボモデル
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音声定額の強みを改めてアピールした喜久川氏
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今回あわせて発表された、ベネトンおよびタカラトミーとのコラボレーションモデルは、どのような狙いで開発された製品なのか。喜久川氏は、「もともと我々自身が垂直統合ではなく、水平展開を行なってきた。カスタマイズしやすいプロダクトの仕組みであり、W-SIMによって、ハードウェアが低いロット数で作りやすくなった」とコミュニティマーケティングの根幹を為す、W-SIMによるメリットを紹介した。
続けて同氏は「今回の2機種は、顧客の多様化に寄与するだろうということで進めることになった。我々の顧客は、データ通信時代からビジネスコンシューマーや法人が多い。個人が6割、法人が4割となるが、個人ユーザーでもビジネス用途が多かった。音声定額の開始によって、ユーザー層が拡大してきている。キャラクターのタカラトミー、カラーリングのベネトンと、幅広くなりつつある層に受けるのではないか」と述べ、ユーザー層の拡大に伴う施策との認識を示した。
時間制限はありつつも、月額980円というソフトバンクモバイルのホワイトプランについて尋ねられると「他社のことは言いにくいが、強いていうならば、我々のプランは使ってもらうためのもの。ここで使ってというのではなく、使いたいというニーズをかなえるプランになる。我々の平均的なユーザーの場合、ホワイトプランであれば支払う金額が3倍くらいになる。そうならないためには、21時までに通話を終える、という使い方になると思う」と述べ、音声定額によって、「気兼ねなく通話したい」というユーザーニーズに応えているとした。
このほか、執行役員副社長の土橋 匡氏は「営業担当としては、春の商戦に向けて、大きな加入者増に繋がると思う。いつになるか未定だが、早期に500万加入を達成したい」と語っていた。
■ URL
ウィルコム
http://www.willcom-inc.com/
(関口 聖, 太田 亮三)
2007/01/22 13:29
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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