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ドコモとインテル、2つのOSを搭載できる携帯電話の仕様策定

 NTTドコモと米インテルは、2種類のOSを搭載できる携帯電話の仕様を共同で策定した。英語の仕様書が11月1日15時からNTTドコモのWebサイトで公開される。

 今回発表された仕様は、携帯電話としての仕様を定めたリファレンスデザインと言えるもので、通信事業者側が設定するプリセットのOS(既製領域)と、法人や個人などのユーザーあるいはメーカーが選べるOS(自由開発領域)を備えている。また、両領域とハードウェアに関して制御する「領域制御部」も規定されている。ただし、技術的な枠組みを定めたものであり、たとえば課金部分については通話・通信で発生する料金を1台の端末として計算するのか、あるいはOSごとに区切るのか、そのあたりは端末の設計思想や搭載するOS、ソフトウェアによって異なるという。

 既製領域となる部分は、キャリアが選んだプリセットのOSが搭載される。一方、自由開発領域には、好みのOSが搭載でき、ドコモでは「WindowsやLinux、Symbianなどを想定している」という。これにより、自由開発領域にWindows Mobileを搭載してオフィス文書関連アプリやブラウザなどをインストールする一方、既存領域のOSに切り替えてiモードを利用する、といった使い方が可能になる。OSの切り替えは数字キーなどに割り当てられるとのことで、業務時とプライベートでOSごと切り替えて使うことも可能だ。

 自由開発領域のOSから通信機能やカメラ部などにアクセスできる。もし自由開発領域側のOSがフリーズするなど、何らかの問題が発生した場合は、既製領域への影響を遮断できる。

 ドコモでは、「今回の発表は、昨年から進めてきたプロジェクトの成果。Open And Secure Terminal Initiativeという形で、自由にカスタマイズできる一方で安全性を確保した携帯電話を実現させるべく、仕様を定めた」としている。本仕様によって設計された端末が他キャリアで利用できるかどうか、という点については「基本的にオープンだが、個別のケースについては相談させていただきたい」(ドコモ広報)としている。




URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20061031c.html


(関口 聖)
2006/10/31 16:45

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