|
テープカットを行なう3社の代表
|
|
3キャリアがMNPをアピール
|
10月24日、携帯電話番号を変更せずに携帯電話会社を変更できる携帯電話番号ポータビリティ制(MNP)が開始された。これに伴い当日、東京・秋葉原のヨドバシカメラ マルチメディアAkibaにおいてオープニングセレモニーが開催された。
セレモニーには、ソフトバンクモバイルの代表執行役社長兼CEO 取締会議長の孫正義氏、NTTドコモの代表取締役副社長の平田正之氏、KDDIの執行役員 コンシューマ事業統括本部 au事業本部長の川井徹氏らが出席した。
会場は屋根のある屋外スペースとなったため、通勤途中の人など、通りを行き交う人々でごった返した。冒頭に挨拶を行なったヨドバシカメラの代表取締役社長の藤沢昭和氏は、各社のサービス競争がより一層加速することを歓迎すると話し、「店舗では、メニュープランなどがわかりにくいという声もある。是非、高齢者にも分かりやすく使いやすいものを提供して欲しい」と話した。
|
|
|
ソフトバンクの孫氏
|
ドコモの平田氏
|
KDDIの川井氏
|
「我々は行くところまで行く」と語ったのは、23日に新たな料金プランを発表したソフトバンクの孫氏。同氏は前日の発表の内容をかいつまんで紹介し、「MNPはユーザーの絶好チャンス。我々の機能やサービスを楽しんで欲しい」と述べた。また、セレモニー前の囲み取材の中で「いよいよ戦いが始まる。ゆくゆくはトップを狙いたい」と話していた。
ドコモの平田氏は、「事業者の立場からすると、まずは円滑にMNPの制度が進むことを願いたい」と語り、「ユーザーにやっぱりドコモだなと言っていただけるように、ネットワーク、ハンドセット、サービス、そしてサポートを充実させた。今日発売のSH903iを皮切りに、全体で20機種ほど投入していく。これからは、現在でドコモを利用していないユーザーについてもドコモのお客様として、お客第一にやっていきたい」と述べた。
また、囲み取材の中で同氏は、「万全の準備をしてきた」とコメント。23日にソフトバンクモバイルが発表した新料金プランについては、「よく考えられたプランではあると思う。しかし、よく見れば非常に複雑で、お客にしっかりと説明が必要となるだろう」と指摘した。
「MNPに向けて数年前から取り組んできた」と語ったのはKDDIの川井氏。同氏はauが顧客満足度調査でトップとなっている現状を語り、「お客に選ばれ続けるauでありたい。本当にこれからが我々の腕の見せどころ」とした。
囲み取材で川井氏は、予約の段階では想像以上の手応えがあったことを明かした。ソフトバンクの新料金プランについては、「まず、料金だけではユーザーに評価いただけない。プランについては想像の範囲内、驚かなかったといったら嘘になるが、お上手だなぁという印象。オレンジとブルーのプランについては、細かく見れば、我々と同等だとわかる」と述べた。
|
店内に入るとすぐにMNPコーナーが設けられている
|
セレモニーはテープカットで終了となった。ヨドバシカメラの携帯電話売り場では、各キャリアのコンパニオンが積極的に自社サービスをアピール。しかし、9時30分の店舗のオープンと同時にお客がなだれ込むといった様子はなく、店員に聞いてみても通常通りの客足だと言う。雨天ということもあり、目立つのは関係者と店員、そして報道関係者の姿ばかりといった印象だ。
なお、ソフトバンクの売り場にいた店員によれば、23日に発表された新料金プランについては現時点で説明できないという。26日に冊子などが店頭に置かれるとのこと。
このほか、マルチメディアAkibaでは、ドコモのプロモーションイベントとして、24日の15時からAKB48の店頭ライブを実施。auでは、等身大の速水もこみちくん人形(蝋人形)を使った写真撮影キャンペーンなどを実施する。
|
|
売り場の特設コーナーのほか、ドコモは屋外にも特設ブースを設けていた
|
auの売り場ではもこみちくん人形が目立っていた
|
|
|
ソフトバンクの売り場では、23日発表された内容の案内はない。iPodとのセット販売などがアピールされていた
|
販売カウンターでは、MNPを利用するユーザーに対し、初日ということで、移行にかかる時間がわからないと伝えているという
|
|
|
最初に訪れたお客は、24日に発売されたSH903iについて聞いていた
|
雨の中、屋外でも各社が冊子などを配布していた
|
■ URL
ヨドバシカメラ
http://www.yodobashi.com/
NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
KDDI
http://www.kddi.com/
ソフトバンクモバイル
http://www.softbank.jp/
■ 関連記事
・ケータイ Watch 番号ポータビリティ特集
(津田 啓夢)
2006/10/24 12:35
|