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ソフトバンク孫氏、「日本のケータイに健全な活性化を」
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ソフトバンクモバイル孫氏
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23日、ソフトバンクモバイルは新料金プランなどの発表にあわせ、都内で記者会見を開催した。代表取締役社長の孫正義氏から新プランなどの説明が行なわれた。
■ 4つ目のポイントは「価格」
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他社より200円安い「オレンジプラン」「ブループラン」は、キャンペーン期間中、契約期間も引き継げる。
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他社が値下げした場合、追随すると明言。他社の動向を牽制した格好だ
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まず孫氏は「いよいよ、明日24日は携帯電話の番号ポータビリティ制度(MNP)が開始される。携帯業界にとっては運命の日。ただ、MNPについては、継続割引などがあって他社へ乗り換えるメリットがないという声がある。また、調査結果ではauが一番人気で、ソフトバンクモバイルは苦戦すると言われている。過去3カ月で、端末・コンテンツ・エリアの3つに改善を行なった。今回は、4つ目のポイントとして価格について発表したい」と述べ、プレゼンテーションをスタートした。
同氏は、Yahoo!BB事業を例に出して「日本のブロードバンド環境は、Yahoo!BBで安くなり、一気に普及し、通信速度・価格ともに世界一になった。次は携帯電話で挑戦する。携帯電話の料金プランは、最終的にいくらになるのか、よくわからない。今回発表する当社のプランは一発回答」とわかりやすさをアピールした。
まず他社からの移行ユーザー向けに提供される「オレンジプラン」「ブループラン」について孫氏は「全てマッチさせて、200円引きとする。仮に他社が値下げしても、24時間以内に追従する。さらに値下げされても必ず我々も値下げする。“値下げコミットメント付きプラン”だ。どこが一番安いか、その議論は終わり。価格競争であれ何であれ、我々は本気で戦い抜く。1,000円下がったら、2,000円下がったら、どこまででも行く」と述べ、他社への対抗意識を明確に打ちだした。
■ 26日の店頭に注目
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「予想外割」は、来年1月15日まで受け付ける。その後は未定だが、期間中に加入すると、特典は継続される
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料金の発表、そしてそのプランが紹介されたところで一息つき、そこでプレゼンテーションが終了するかと思われたが、孫氏はさらに続けて「そこで終わらないのがソフトバンク」と語りはじめ、新プラン「予想外割」を紹介。
「予想外割」は、新プランの「ゴールドプラン」「新スーパーボーナス」「ソフトバンク大創業祭キャンペーン」を組み合わせたもの。同氏は、SMS通信料や同社ユーザー間の通話料などが無料になり、基本利用料も2カ月間無料になるなど、特典の内容を紹介した上で、「ユーザーがよく電話する相手は限られており、相手2人で通話の9割を占める。一番近い友人とともにソフトバンクへ加入してもらえれば、0円で無料で通話できる。これらの特典だけではなく、さらに“予想外”の発表を用意しているが、今日はまだ明らかにしない。26日、店頭で見て欲しい」と述べた。
予想外割を利用するには、新スーパーボーナスが必須だが、新スーパーボーナスの詳細や現行プランとの違いについては「26日をお楽しみに」(孫氏)として、今回は発表されていない。MNP開始日である24日ではなく、26日に発表する理由として孫氏は「今回の発表は、役員を含めてほんの数人で進めてきた。誰にも言うな、というのは我が社のここ1カ月くらいのキーワードだった。そのため、店舗スタッフや営業スタッフに対しても、この発表会と同時に全国9カ所で決起大会と称して説明を行なっている。店舗側の準備期間を設けた結果、26日に発表することにした」としている。
また、予想外割は、2007年1月15日までと期間限定で提供されるが、同氏は「当社ユーザーの8割~9割が加入すると見ているが、他社からどれだけのユーザーが移行するかはやってみないとわからない。そのため、トラフィックもどの程度になるのか、財務的な負担もどうなるのか、わからない」として、まずはユーザーの動向を見た上で継続するかどうか判断する考えが示された。
ただし、期間中に予想外割で契約すると、その特典は永続的にもたらされるとのことで「確実に言えるのは、1月15日までなら完全にセーフ」(孫氏)という。
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予想外割のポイントを掲げる孫氏
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新スーパーボーナスなどは26日に発表されるという
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■ 大人になりきれなかった?
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キャメロン・ディアス出演の新CM
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質疑応答で、財務状況への影響を尋ねられた孫氏は「携帯事業の買収に伴う借り入れの返済は十分行なえる範囲と見ている。また資金繰りも十分で、金融機関・投資家には迷惑をかけないで済むと思う」と説明した。
また、同氏は、他社の決算を引き合いに出して「他社の決算で、数千億という利益は儲けすぎではないか。我々は確実に上積みできる利益であればよく、まずはユーザーに喜んでもらえる形を目指す。これは目先よりも長期的な利益を確保することに繋がる。周波数割当を求めていたころ、日本の携帯電話は世界一高いという意見広告を出したことがあった。また携帯事業の買収後は、“大人のソフトバンク”と言ってきたが料金値下げは否定していない。大人になりきれなかったソフトバンク、ということかもしれないが、携帯事業へ参入する以上、ただの3社目ではなく、存在意義を出して、競争を呼び起こし、健全な活性化がなされた方が良いと心底思った」と述べた。
このほか、オレンジ・ブルーの両プランについて孫氏は「他社よりも200円安いという形だが、四捨五入が必要な場合は安い方の設定になる。そのため、他社プランと比較すると200円、あるいはそれよりも少し安いという形になる」とした。また、基地局展開については「年度末までに46,000局展開する予定で、ほとんどが屋外設置。屋内型は数千局」とした。
プレゼンテーションの開始前と終了後には、「今までのケータイは何だったんだろう」など携帯事業に向けた同社の意気込みを示すキャッチコピーが示された。また、会場ではキャメロン・ディアス出演バージョンを含む新テレビCMが流された。
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「今までのケータイは何だったんだろう」とアピール
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料金面でのメリットを前面に打ち出した
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■ URL
ソフトバンクモバイル
http://mb.softbank.jp/mb/
■ 関連記事
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・ ソフトバンク同士の通話が無料となる「ゴールドプラン」
(関口 聖)
2006/10/23 21:20
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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