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28日、auの2006年秋冬モデルが発表された。都内で開催された発表会にはKDDI代表取締役社長兼会長の小野寺 正氏が登場、au商品企画本部長の井上 正廣氏から新サービスや新機種が紹介された。またデザイン面を担当したウォーターデザインスコープ代表の坂井 直樹氏が登壇し、新機種のコンセプトが語られた。
■ ユーザーの期待に応えたい
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KDDI小野寺氏
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映画の予告編のような映像でMNP(番号ポータビリティ)の開始が紹介され、新機種の数と同じ12人のモデルが登場した後、舞台の上に小野寺氏が現われた。
同氏は「10月24日、いよいよMNPが始まる。多くのユーザーにauを使ってもらえるチャンスと捉えている。MNP開始に伴い、更に多様化するニーズに応えることを目指し、音楽とデザインに徹底的にこだわった全ユーザーを満足させる12機種をラインナップした」と語り、新機種群の充実ぶりをアピールした。
続けて小野寺氏は、「音へのこだわりとして、ヤマハの協力を得て、“原音の追求”をコンセプトにして音楽機能の向上、ハイクオリティサウンドを追求した。またデザイン面では新しい造型や質感にこだわり、坂井氏にディレクションをお願いした」とこだわりのポイントを紹介した。
最後には「auは常に一歩先を行くよう、乗り換えた後も安心して利用できるよう、サービス面でも充実を図った。MNPにより、これまで以上に厳しい局面を迎える。今回の新機種をはじめ、魅力的な端末や利用しやすい料金プランなどを提供することで、ユーザーの期待に継続的に応えていきたい」と述べた。
■ 機種ごとにチューニング
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KDDI井上氏
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新機種・新サービスを紹介した井上氏は、「これまで音楽とデザインに注力して、それぞれの分野でauを高く評価してもらっている。今回の柱は、音楽・デザイン・サービスの3つ。ユーザーが持つ全ての“欲しい”を積み込んだラインナップであり、やっぱりauが良いと思ってもらえる商品と自負している。特にヤマハ協力で取り組んだ音楽面では、音の良さに驚いた」と語った。
ヤマハの協力により、「ケータイをポータブルオーディオを凌駕する存在に」(井上氏)すべく、筐体デザインなど機種ごとのチューニングが行なわれている。再生時には、帯域拡張技術「DBEX」をエフェクトの1つとして選択できるようになっており、カットされている高音域や粗い中音域を推測によってカバーし、本来の楽曲データよりも豊かな音域で楽曲を楽しめる。
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音楽とデザインで、auの評価が高いという
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ヤマハとともに音質向上が図られている
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音の違いを体感できるデモ
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音響効果で「DBEX」を選択できる
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DBEXの効果
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同梱されるソニー製イヤホン
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■ 坂井氏監修のデザイン
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デザイン監修の坂井氏
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コンセプトキーワードは「マチュア」
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デザイン監修の坂井氏は、日産のBe-1やPAO、オリンパスのEcruといった製品のコンセプトワークに携わった経験を持つ。同氏は「2006年は華やぎの時代。経験を積んだ消費者を満たせるコンセプトとして“マチュア(MATURE)”というワードを掲げた。この言葉には、繊細さや誘惑、上品さ、複雑さなどのキーワードが含まれている」と語った。
東芝製端末である「DPARE」について同氏は、「1920年代~30年代のアールデコをイメージした。起動画面は映画館をイメージし、待受時計で機械式時計を再現するなどGUIも注力している」と紹介した。
最後に坂井氏は「今後、坂井なりにauのデザインを作っていきたい」と述べ、プレゼンを終えた。
au端末のデザイン面について、井上氏は「au design projectだけではなく、全体のレベルを向上させていきたい」と意欲を見せていた。
■ URL
ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2006/0828/
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・ au、音楽とデザインにこだわった秋冬モデル12機種
(関口 聖)
2006/08/28 20:09
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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