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ネットビレッジ三浦氏
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パソコン宛のメールを携帯電話から参照できるサービス「リモートメール」を提供するネットビレッジは27日、都内で事業戦略説明会を開催した。代表取締役社長の三浦 浩之氏からはMVNO事業を検討していることなどが語られた。
創業者である前社長が業績悪化の責任を取って辞任した後、2004年10月より代表取締役社長に就任した三浦氏は、「このような機会は、当社にとって初めて。これまでは地味に展開してきたが、今年から攻めに転じたい」と意気込みを語った。
同氏は「リモートメールは、4キャリア向けに提供しており、現在有料会員が30万人。これを事業の核とする一方、デバイスや課金システムなどプラットフォームそのものを提供できる企業を目指す。仕組みの提供だけではなく、自社サービスもそのプラットフォーム上で展開する。その一方で、まだ足りない部分がある。それはリモートメールのノウハウや中国法人の開発力などでカバーしていく。また、必要なM&Aは積極的にやっていく」と述べ、今後は総合的な展開を図っていく考えを示した。
また三浦氏は「まだ検討段階の案件」と前置きした上で、MVNO(仮想移動体通信事業者)としての事業を手掛ける考えを示した。同氏は「一言で表現するならば“スマートなキャリア”を目指す。ターゲットユーザーは、リモートメールのユーザー層に近く、ビジネスに関心を持ちながらonとoffを切り替えられる個人ユーザー。MVNO事業では、携帯端末ではなくパソコンなど他のデバイスでも課金できる仕組みや、オープンなプラットフォームを提供する。価格面での競争ではなく、付加価値で勝負したい」と語った。
なおネットビレッジは、2006年10月より社名を「fonfan(フォンファン)」に変更する予定。
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今後の戦略
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総合的な展開を目指す
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リモートメールは有料会員30万人
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MVNO事業も検討しているという
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上海網村信息技術有限公司のCOOである張氏
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今後のネットビレッジを支える事業の1つとされた中国事業については、現地法人・上海網村信息技術有限公司のCOOである張 振棟氏から説明が行なわれた。同氏は中国携帯コンテンツ市場の構造を説明しながら「当社が展開する携帯向け検索サイトのUUCUN(ユーユーツン)は2005年11月にスタートした後、アクティブユーザーが10万人、広告パートナーが30社以上、検索エンジンのOEM供給先が3,000社となっている」と述べ、好調な業績を残していると説明した。
続けて同氏は「今後は、メールサービスなども展開していく。オープン後に地図検索機能や個人的には、スピーディに開発を続けてきていることが成長の要因と見ている。中国国内では5大検索エンジンの1つに選ばれており、トップを目指していく」と述べた。
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中国で展開するサービス「UUCUN」の現況
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■ URL
ネットビレッジ
http://www.netvillage.co.jp/
(関口 聖)
2006/07/27 18:01
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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