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矢野経済研究所は、携帯電話における世界市場の動向、大手メーカーに関する調査を行ない、結果を発表した。
それによれば、2005年の世界市場の携帯電話出荷台数は7億9,375万台。2006年には8億9,250万台に、2008年には10億6,000万台になると推計しており、また出荷数の増加にともないコスト競争力、ブランド力に優れる上位メーカーの寡占化が進むと予測している。
調査結果では、アジア市場の拡大をポイントに挙げている。巨大市場である中国、インドに加え、アジア各国で急速に加入者が増加しており、アジア・パシフィック市場が世界市場を牽引する、より注目される市場になるとしている。
2005年のメーカー別出荷台数実績は、1位がノキアで2億6,916万台、2位がモトローラで1億4,256万台、3位がサムスンで1億122万台となった。以降は4位がLG電子(5,079万台)、5位がソニー・エリクソン(4,947万台)、6位がベンキュー・シーメンス(2,778万台)、7位がパンテック(1,645万台)と続いた。2008年にはノキアが3億7,845万台に、モトローラが2億610万台にまで出荷台数を伸ばすと推計しており、上位メーカーによる寡占化が進むと見られる。
メーカー動向では、出荷台数実績で1位となっているノキアが、ハイエンド端末からエンタープライズ市場向け、発展途上国向けの「ウルトラローエンド」端末まであらゆるカテゴリで商品力を強化すると予測。2位のモトローラはヒットした薄型タイプの端末を競合メーカーが手がけ始めており、次の一手が必要としている。
また3位のサムスンは、折りたたみ型やスライド型、ストレート型で薄型のモデルを導入しており、高付加価値製品戦略を徹底しているという。
調査では出荷台数が見込めるローエンド端末、ウルトラローエンド端末においては、コスト競争力、ブランド力、販売力で上位2メーカーが抜きん出ており、出荷台数の面ではノキア、モトローラが優位になるとしている。
■ URL
ニュースリリース
http://www.yano.co.jp/press/2006/060703.html
(太田 亮三)
2006/07/05 17:22
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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