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ウィルコム八剱社長、W-ZERO3[es]は「本能的に欲しくなる」

左からシャープの松本氏、ウィルコムの八剱氏、マイクロソフトのヒューストン氏

八剱氏は[es]を「本能的に欲しくなる」とアピール
 ウィルコムは、W-SIM対応端末「W-ZERO3[es]」を発表し、都内で記者向けに発表会を開催した。ウィルコム代表取締役社長の八剱 洋一郎氏、シャープ 代表取締役副社長の松本 雅史氏、マイクロソフト 代表執行役 社長のダレン・ヒューストン氏が出席し、W-ZERO3の名を付けた新モデルについて説明を行なった。

 八剱氏は、新しい端末「W-ZERO3[es]」を、W-ZERO3やデータ通信カードで養ってきた分野と、音声端末の分野との「橋渡し的製品に位置付けている」と説明。従来のW-ZERO3より小型であること(extra smart)、QWERTY配列とケータイライクなテンキーのデュアルキーボードを搭載すること(edit speedily)、豊富な外部接続機能(extended specifications)の3つが大きな特徴であるとし、それぞれに共通する頭文字から「es」(エス)という名称にしたと説明。また「エス」という言葉について「心理学においては“自我”を意味する」とし、「本能的に欲しくなる商品」という意味も込めたとした。

 同氏はUSB接続などによる豊富な外部接続機能もアピールし、Bluetoothや無線LANが外付け機能でサポートされることを明言。デジタルカメラや既存のモバイルプリンタ、要望の多いというプロジェクターへの接続もUSB接続で可能になるという。

 さらにワンセグ受信モジュールの開発にも言及し、発売時期は未定ながら、端末の裏側にUSB接続で装着するタイプの試作機を公開した。

 発売前にW-ZERO3[es]に触れられるイベントも案内され、新宿高島屋のイベント広場や大手量販店では7月14日~17日に体験イベントが、7月19日からは東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレスジャパン 2006」で展示やデモを行なうとした。


USBホスト機能によりBluetoothや無線LANの利用ができる プリンタやデジタルカメラなどさまざまな機器と接続できるという

タッチパネルを利用したゲームなども開発中 W-ZERO3[es]をパソコンとケータイをつなぐ商品と位置付ける

シャープの松本氏は「SHケータイとしてのW-ZERO3[es]」と表現
 シャープの松本氏は、W-ZERO3の発売時における反響や市場の拡大に触れ、「大画面、フルキーボード、Windows Mobile、W-SIM対応など、こういったものがすべて重なって高く評価された」と振り返った。

 同氏は新しいW-ZERO3[es]について「ケータイユーザー向けに、さらに楽しさ、便利さを加えたもの。より多くのユーザーにさまざまなシーンで使ってもらえるだろう」とし、「ケータイの軽やかさ、パソコンの便利さを備えた新しい形のSHケータイ」と述べて、携帯電話ユーザーでも利用しやすいようにデザインされたとするW-ZERO3[es]の出来に自信を見せた。


ケータイユーザーに近い商品であることをアピール 小型・軽量で片手で操作できるインターフェイスを特徴に挙げた

マイクロソフトのヒューストン氏はエンタープライズ市場への参加にも積極的な姿勢を強調

ビル・ゲイツ氏からは「1人でも多くのユーザーにこの優れた端末を使ってもらえれば」とメッセージが届いた
 マイクロソフトのヒューストン氏は、W-ZERO3のような製品が位置する市場が世界中で活気づいていると説明。同氏が社長就任時に語った「Windows Mobileフォンを広げていく」という目標がW-ZERO3などにより拡大しているとし、「W-ZERO3を戦略的に捉えている。OSだけでなくVistaやOfficeとの互換性を意識した展開、マイクロソフトのパートナーの参加、積極的なプロモーションで参加していく」と述べて、同社としてもW-ZERO3シリーズが重要な位置付けであることを説明。

 米マイクロソフト会長のビル・ゲイツ氏からは、ビデオメッセージも届いた。同氏はメッセージの中で、「日本のモバイル市場がハードウェアで世界をリードしてきた」とし、「今、ソフトウェアが重要な役割を担う新しい革新の波が押し寄せている」と指摘。「日本で初めてWindows Mobile搭載端末となったW-ZERO3の成功により、優れたソフトとサービス、端末が対になることで素晴らしい価値を創造できた」とし、今後もソフトウェアへの投資を続けていく姿勢を明らかにした。

 八剱氏は「ゲイツ氏が他社の一商品についてコメントするのは希」と述べ、W-ZERO3シリーズが3社にとって重要な位置付けであることをアピールした。


日本、そして世界で通信融合端末の市場が拡大 3つの分野でマイクロソフトも積極的に参加していくとした

シャープ 情報通信事業本部の大畠 昌巳氏のプレゼンテーションでは、日本語入力機能の進化もアピール オリジナルメールソフト「W-ZERO3メール」も搭載する


URL
  ウィルコム
  http://www.willcom-inc.com/
  シャープ
  http://www.sharp.co.jp/
  マイクロソフト
  http://www.microsoft.com/japan/

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(太田 亮三)
2006/07/04 17:45

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