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2005年の国内PDA市場、W-ZERO3の登場でシャープがシェア1位

 ガートナー ジャパンは、2005年における国内PDA市場の調査結果を明らかにした。2005年の出荷台数は24万5,000台、前年比18.6%減で4年連続のマイナス成長となっている。

 調査によれば、2005年のPDA端末の出荷台数は、個人市場向けが11万2,000台、法人市場向けが13万3,000台、合計24万5,000台となった。前年比の成長率では、個人市場が38.3%減と落ち込んだのに対し、法人市場は11.5%増のプラス成長となった。全体では18.6%減となっている。

 メーカー別シェアでは、2005年7月に市場から撤退したソニーが2004年の1位から5位に後退、2005年12月に「W-ZERO3」を発売し大きく出荷台数を伸ばしたシャープがシェア34.5%で1位となった。2位以下はヒューレット・パッカード(シェア16.6%)、カシオ計算機(12.0%)、富士通(9.3%)、ソニー(6.9%)と続いた。

 1位となったシャープについては、個人市場を中心にザウルスシリーズを堅調に展開、12月に発売したW-ZERO3の好調な出足により、12月単月の出荷数の増加で同社の出荷数を大きく伸ばしたと見られる。

 ガートナーでは、2005年は個人市場は買い替え需要を促進するほどの製品が出ていないとし、通年で市場の縮小が続いたとしながらも、法人市場において工程管理やグループウェアなどの活用でPDA市場が拡大傾向にあると指摘。2006年は法人市場向けの出荷が徐々に拡大すると予測し、個人市場向けにも通話ができるPDAの普及などで市場は大幅に回復するとしている。



URL
  ニュースリリース(PDF形式)
  http://www.gartner.co.jp/press/pr20060330-01.pdf


(太田 亮三)
2006/03/30 14:32

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