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「MCPC award 2006」グランプリはヤマト運輸の荷物情報システム

 モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)は、優れたモバイルシステムに関する事例を表彰する「MCPC award 2006」表彰式を開催した。グランプリにはヤマト運輸の「荷物情報リアルタイムシステム」が選ばれたほか、各賞が決定された。

 今回で第4回目となる「MCPC award 2006」は、高度なシステムを構築して顕著な成果を上げた企業、団体の事例を募集し、グランプリをはじめモバイルビジネス賞や関東経済産業局長賞、特別賞などを決定し表彰するというもの。

 グランプリにはヤマト運輸の「荷物情報リアルタイムシステム」が選ばれた。同社 情報システム部 課長の飯田 利明氏は、受賞時に「お客様が求めるものを選んだ結果。来期もこの賞を受賞できるよう頑張りたい」とコメントした。

 「荷物情報リアルタイムシステム」は、セールスドライバーなどに向けて第3世代携帯電話やBREWアプリ、Bluetooth機能を駆使したシステムを導入することで、15分おきの荷物追跡を可能にしたシステム。2005年6月に導入され、端末の稼働台数は約65,000台。

 同システムにより、一般ユーザーは携帯電話に荷物到着予定のメールや不在通知を受け取ることができるようになったほか、配達時間の変更や受け取り場所の変更などを指示できるようになっている。

 グランプリ受賞にあたっては、Bluetooth機能を大規模に活用した事例であること、社会的にも大きなインフラとなる環境で使用されたことなどがポイントとなった。

 また飯田氏は、同システムについて「パソコン向けの荷物情報追跡ページには、最も荷物の移動が多い12月で1日60万アクセスもある。これをユーザーの要望と捉えシステムを開発した。荷物を受取ることは本来楽しいはずなのに、時としてわずらわしいと感じることがあった。ユーザーが受取る時間や場所を選べるよう選択肢を提供できた」と述べて、受賞したシステムの成功はユーザーが求めるものを提供できた結果だとした。


グランプリはヤマト運輸の荷物情報リアルタイムシステム ヤマト運輸の飯田氏は新しいシステムも鋭意開発中とした

 このほか、モバイルビジネス賞には同じくヤマト運輸の「荷物情報リアルタイムシステム」、モバイルテクノロジー賞には日立ビルシステムの「携帯電話を端末とした昇降機メンテナンス作業支援システム」、モバイルコンシューマー賞には亀田総合病院の「地域医療連携ネットワーク「PLANET」への携帯電話からのアクセスシステム」、モバイル中小企業賞には市川市清掃業協同組合の「ゴミ回収業務における携帯電話の活用(位置情報提供サービス「GPS MAP」とカメラ機能)」が選ばれている。



URL
  MCPC
  http://www.mcpc-jp.org/
  ヤマト運輸
  http://www.kuronekoyamato.co.jp/

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(太田 亮三)
2006/03/17 20:15

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