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MIDP対応端末上で活動するトロイの木馬「Redbrowser」

 F-Secureは、ロシア語圏で活動する携帯電話向けのトロイの木馬型ウイルス「Redbrowser.A」の存在を確認した。

 「Redbrowser.A」は、無料のWAPブラウザとみせかけてユーザーの携帯電話から特定の番号に向けてSMSを無限に送信するトロイの木馬型ウイルス。Java(J2ME)をベースにしており、MIDP対応の携帯電話でRedbrowserをダウンロードして実行するとトロイの木馬に感染する。

 感染した携帯電話から送信されるSMSは、「プレミアムSMS」と呼ばれる海外で少額決済などの送金手段としても使われるもの。これにより、意図せぬプレミアムSMSが送信されることでユーザーから第三者に不正に送金されることになる。プレミアムSMSは海外で利用されているサービスで、日本のキャリアは対応していない。

 F-Secureによれば、Redbrowserはアプリケーションマネージャーなど、携帯電話内から削除することができる。

 このほか、RedbrowserについてはKasperskyも報告している。

 なお、日本国内で販売されているNTTドコモのM1000やボーダフォンの端末などはMIDPに対応しているが、NTTドコモでは「Redbrowserの存在は把握している。現在調査中だが、現段階で特段の影響はないと考えている。引き続き調査を進め、必要に応じてウイルス定義ファイルの更新などを行なう」としている。

 ボーダフォンによれば、ノキア製端末の702NK、702NKIIの2機種では、原理的には今回のRedbrowserが起動する可能性があるという。現在のところ、国内での感染報告はないとのことだが、同社では引き続きこのウイルスを調査するとしている。



URL
  F-Secure Redbrowser.Aに関する報告(英文)
  http://www.f-secure.com/v-descs/redbrowser_a.shtml
  Kaspersky Redbrowser.Aに関する報告(英文)
  http://www.kaspersky.com/news?id=180984542

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(太田 亮三)
2006/03/01 19:46

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