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ウィルコムは、従来より高速通信が可能な高度化PHS規格「W-OAM(WILLCOM Optimized Adaptive Modulation)」を発表した。これに伴い、W-OAM対応のNECインフロンティア製「AX520N」「AX420N」、セイコーインスツル製「AX420S」が発表された。NECインフロンティア製は2月下旬発売、セイコーインスツル製は3月中旬発売。価格はいずれもオープンプライスとなるが、既存製品よりも若干高めとなる見込み。
■ AX520NとAX420N
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AX520N(左)とAX420N(右)
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AX520Nは、W-OAMに対応したNECインフロンティア製のAIR-EDGE[PRO]端末。Type II準拠のPCカード型端末で、従来の8xパケット方式対応端末「AX510N」を踏襲したデザインを採用。360度回転する可動式のアンテナを2本搭載する。ボディカラーはシルバーの金属的な色となっている。
対応通信方式は、W-OAM対応の8x/4x/2x/1xの各パケット方式のほか、フレックスチェンジや64/32kbpsのPIAFS。WindowsおよびMac OSに対応する。
W-OAMに対応した8xパケット通信時に、最大408kbpsの通信が可能。なお、通信速度は従来より向上するが、8xパケット通信時の消費電流は約340mA(AX510Nでは約370mA)と削減されている。
大きさは約114.6×56.3×9.6mmで、重さが約45g。
一方のAX420Nは、CFカードタイプのW-OAM対応PHSデータ通信カード。360度回転するアンテナを採用する。対応通信方式は、4x/2x/1xの各パケット方式のほか、フレックスチェンジや64/32kbpsのPIAFS。WindowsおよびMac OSに対応。
W-OAM対応の4xパケット通信時に最大204kbpsの通信が可能。4xパケット通信時の消費電流は約190mAとなる。大きさは約53.6×42.8×8.0mmで、重さは約20g。PCカードアダプタも付属する。
AX520N/A420Nの両機種は、ウィルコムの体感速度向上サービス「MEGA PLUS」に対応する。パッケージにはCD-ROMが同梱し、ドライバや「MEGA PLUS」用のクライアントソフトなどが収録されている。
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AX520N
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AX420N
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■ AX420S
AX420Sは、W-OAMに対応したセイコーインスツル製のCFカード型PHSデータ通信カード。4x/2x/1xの各パケット方式のほか、フレックスチェンジや64/32kbpsのPIAFSといった各通信方式をサポート。WindowsおよびMac OSに対応。
本体のアンテナは、ボタンを押すと自動的に立ち上がる仕組みで、アンテナをすっきりと収納できる。ウィルコムの国際ローミングサービスに対応し、台湾およびタイでも利用可能。4xパケット時の消費電流は約210mA。PCカードアダプタ付属。
大きさは約42.8×57×3.3mmで、約16g。パッケージには、セットアップCD-ROMのほか、通信がうまくいかない場合に原因の診断が行なえるユーティリティソフト「カード診断プログラム」なども同梱される。
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AX420S
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端末側面のボタンでアンテナが立ち上がる
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■ URL
ニュースリリース(NECインフロンティア)
http://www.necinfrontia.co.jp/company/press/2006/060127.htm
ニュースリリース(セイコーインスツル)
http://speed.sii.co.jp/pub/corp/pr/newsDetail.jsp?news=1249
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(津田 啓夢)
2006/01/27 14:50
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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