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インクリメントP、3G携帯で「真のカーナビ」を

「ドライブナビゲーター」のサービスイメージ

「ドライブナビゲーター」の画面イメージ(開発中のもの)
 インクリメントPは、第3世代携帯電話を使った通信カーナビサービス「ドライブナビゲーター(仮称)」を2006年中に開始する予定だ。ルート探索やルート誘導といったカーナビの基本機能をすでに開発済みで、12月8日・9日に開催するパートナー企業向けのプライベートイベントで披露する。

 ドライブナビゲーターでは、地図情報や交通情報、スポット情報などのデータのほか、ルート探索機能などをサーバー側で用意し、携帯電話のアプリケーション上からインターネット経由で利用できるようにする。目的地の設定操作は、携帯電話に保存してあるアドレス帳やメール、さらにはインクリメントPの既存サービスである「ここです!メール」「マップクリップ」などからも簡単に行なえるよう連携する。

 目的地までのルート探索が完了すると、それに必要な地図データや音声誘導データをSDカードなどにダウンロードして保存。GPSによる位置情報をもとに、目的地までのルートを地図やドライバー視点のイラスト、スカイビュー表示、音声などにより案内する。「ドライブモード」のほか、車を降りてからも使える「歩行モード」も備える。

 今回開催するプライベートイベントでは、NTTドコモの901iシリーズ上で実際に稼働するソフトを展示する。また、パイオニアの車載カーナビとドライブナビゲーターを載せた車両で実走して比較した映像も流す。画面は小さいながらも、通常のカーナビと同様、車両の現在位置や進行方向に応じて地図がスクロール・回転する様子が映し出されている。

 なお、今回のデモはカーナビの基本機能を携帯電話上でも実現できることを示すためのもので、あくまでも試作段階だという。アプリケーションは900iシリーズ以降であれば対応するとしているが、それ以外の具体的なスペックなどは一切明らかにしていない。また、GPSデータについても、現時点では車載用の外部機器から取得している模様だが、この部分についても仕様などは公表していない。

 今後実用化にあたっては、地図データを格納するメモリの確保などの技術的課題があるという。さらに、通常のカーナビよりも小さい画面サイズに適応させたユーザーインターフェイスの根本的な改良の余地も残されている。

 とはいえ、GPSの位置データのズレを補正し、現在位置の表示を道路上に合わせる「マップマッチング」処理も実装しており、このような重い処理を携帯電話向けに実現できたのは同社だけだとしている。同社第二事業本部第二企画営業部部長の中野年章氏は、「海外や国内ですでに携帯電話によるカーナビサービスが提供されているが、ドライブナビゲーターでは、より本格的な、真のカーナビを目指す」と述べている。

 現在のところ、ドライブナビゲーターを提供するキャリアは決定していない。2006年中のサービス開始に向け、今後キャリアや端末メーカーと交渉を進め、サービスプロバイダー向けにOEM展開することも含めて検討する。まずはFOMA端末の新シリーズでGPS機能が搭載されるのを想定し、NTTドコモ向けにサービスを開始するものと思われる。



URL
  インクリメントP
  http://www.incrementp.co.jp/


(永沢 茂)
2005/12/07 19:24

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