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今回提供されるサービスは、携帯とラジオ番組で同じ内容の音声コンテンツを配信するというもの。サービス名称は「まるごとステーション」で、両社では「ハイブリッド放送」と銘打っている。番組を提供するコーナーは「ダウンロード型放送」と呼ばれ、アプリ上で再生することになる。番組とは別に、同じくアプリを利用して、楽曲1曲分を配信するサービスも用意される。 音声コンテンツは、5分間の番組が4本用意される。ラジオ番組自体は12月6日21時から、毎週火曜の同時刻に放送され、30分間の番組中にこれらが組み込まれる。携帯サイトでの更新は、番組開始と同じタイミングとなり、内容が毎週入れ替わる。 12月のパーソナリティは、鈴木亜美、玉置成実、D.D.D.、船越真美子で、それぞれ1本の番組を担当する。携帯で聴取する際には、専用アプリで再生する形になっており、利用料は無料（楽曲配信は1曲315円程度）。ただし、1番組あたり3日間という利用期限が設けられている。 今後の展開においては、著作権者との話し合いの中で、利用期限が延長される可能性があるとのことで、柔軟な形で運用される可能性もあるという。利用制限機能が用意されたことなどにより、JASRACと新たな形態での著作権契約を締結するとのことで、エイベックスやディズニー、ソニー・ミュージックエンタテインメントからも原盤権使用の許諾を得ている。 対応機種はFOMA 90Xiシリーズだが、D901iなど一部機種では利用できない。また、番組自体のデータはiモーション形式と同様で、ファイルサイズは2MB程度。そのため、利用にあたってはパケット通信定額プランの利用が推奨されている。このほか、シャープ製端末ではステレオ再生が可能。
新サービス提供の経緯を説明した、文化放送取締役 編成局長の川津孝雄氏は、「聴取層の拡大、地上デジタル放送との連動、新たな収入といった可能性があることや、権利者との調整が容易になる点で、大きな新しい可能性を秘めたビジネスモデルになると判断した。LLPを設立したのは、無理に背伸びすることなく、小さく産んで大きく育てようということ。今後、番組の充実、拡大を図り、放送と通信の融合サービスを提供していきたい」と述べた。 また、フロントメディア代表取締役社長の市川茂浩氏は、「新サービスを通じて、音声番組製作のノウハウを獲得していきたい。今後は、ポッドキャスティングや、フル楽曲配信でアラームのような形で音楽を再生できる機能などを盛り込んでいきたい」と語った。 会見では、パーソナリティを務めるアーティストらによるビデオレターも紹介された。
■ ＵＲＬ 文化放送 http://www.joqr.co.jp/ フロントメディア http://www.frontmedia.jp/ （関口 聖） 2005/12/02 17:08 | ||||||||||||||
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