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常務執行役員の土橋 匡氏
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ウィルコム定額プランの推移
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ウィルコムは、同社の今後の戦略や法人ソリューションなどについて、最近の発表内容を踏まえた内容で説明会を開催した。
説明会には、ウィルコム 常務執行役員の土橋 匡氏、執行役員の瀧澤 隆氏、喜久川 政樹氏が出席してそれぞれ説明を行なった。
土橋氏からは、新端末、新サービスの好調ぶりや、新たに開拓していくマーケットについて語られた。
同氏はまず、注目の新製品であるWX310シリーズが発売されたことに触れ、「WX310Kの発売日だけで1万件超の契約があった」と好調な売れ行きであることを報告。「定額プランの加入も順調に増加している。契約者数もこのまま行けば年内には過去最高の361万契約を更新できるだろう」と純増数の増加にも自信を見せた。
同氏は音声定額が支持されている理由を「自分にとってメリットが明確」とし、「それほどCMを流しているわけでもないが、加入は順調に推移しており、口コミの効果も考えられる」と述べて、ユーザーに受け入れられているサービスであるとした。
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W-SIMで幅広い子供向け端末も提供可能とした
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W-ZERO3の特徴
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データ定額についても「無料の10万パケットはそう簡単に使い切れる量ではない」と魅力的な設定であることをアピール。WX310Kの利用者のうち約6割がデータ定額に加入しているとし、こちらもユーザーに広く支持されているとした。
また、ファイルビューアーはビジネスシーンでも役に立つとしたほか、「音声定額で2時間の通話も、ハンズフリーなら楽」とBluetoothに対応した端末も好評だという。
W-SIMの戦略では、子供とビジネスシーンに焦点を当てて紹介された。土橋氏は、同社のアンケート調査結果などから子供に携帯などを持たせるニーズが高まっている現状や、一方で持たせたくない理由もあるとした上で、発信先制限や防犯ブザーなど安心機能を搭載した安心だフォン、ぴぴっとフォンを紹介。「我々は7年前から安心だフォンを提供している。月額料金も安く、低電磁波で安心」などとして、子供向けのラインアップを改めてアピールした。
同氏はまた、子供が欲しがる持ち物で携帯電話・PHSが人気であるというデータを示し、W-SIM対応の音声端末やラーニング機器、ゲーム機器など、子供の生活シーンに合わせたW-SIM対応端末も提供可能であるとした。
ビジネスシーンに向けたW-SIMの戦略では、W-ZERO3を紹介。12月14日に発売することなどを明らかにし、「ケータイの機動性とパソコンの高性能を合わせた、使い勝手の良い商品になっている」と述べたほか、ガンダムのアクションゲームのデモを行ない、ゲームも十分に楽しめる性能であることをアピールした。
土橋氏は、W-SIMの活用法として、仕事のある月曜~金曜日はW-ZERO3やDD、週末はTTを使うなどの使い分けを提案し、今後も「W-SIM対応端末のラインナップを増やしていきたい」と語った。
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執行役員の瀧澤 隆氏
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法人向けソリューションについては、瀧澤氏から説明が行なわれた。同氏は冒頭、「他社よりも、法人契約については先を行っていると思っている」と法人サービスの展開に自信を示し、今後の事業戦略の進め方を説明した。
同氏はまず、「定額サービスが法人にもうけている」と述べ、予算の組み方や経費の削減などの面で同社の定額サービスが好評であるとした。また、モバイル環境でのセキュリティについても関心が高くなっているとし、同社が提供する認証機能など、さまざまなセキュリティ機能を紹介した。
法人向けの端末としても期待が寄せられているというW-ZERO3については、法人向けソリューションを検討中であるとし、「220gで持ち運べるシンクライアント」としてシンクライアント端末としての利用方法などが一例として示された。
同氏からはこのほか、建設中の高層ビルなどで業務連絡用にナノセルが導入され、従来の一時的に設置されるPBXと比べて大幅にコスト削減が可能になった事例や、企業グループ内で口コミで導入が拡大している事例、ホンダがカーナビに導入した事例などが紹介され、「PHSの特徴を活かして色々なことにチャレンジしている」と法人向けに今後も積極的に展開していく姿勢が示された。
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法人向けのセキュリティ機能
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W-ZERO3でもさまざまな展開を検討している
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執行役員の喜久川 政樹氏
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喜久川氏からは、FMCを見据えた戦略や今後のプロモーション活動全般について語られた。
同氏は、先日発表されたADSLサービスの提供などにより「通信に関して最適な環境を提供していく」とし、「音声定額+ブロードバンド」「モバイルデータ通信+音声定額」「モバイルデータ通信+ブロードバンド」などADSLサービスにより可能になった主要な3パターンの組み合わせが紹介された。また、卸の形態となるジュピター・テレコムとのアライアンスや、ウィルコムブランドで提供するアッカ・ネットワークスとのアライアンスなども紹介され、ユーザーに多様な形態で通信サービスを提供していくとした。
今後のプロモーション展開については、定額サービスを基本としながらも、従来からの特徴である「高音質」「低電磁波」に改めて注力していくことが明らかにされた。同氏は「ウィルコムを選択したユーザーのロイヤリティを高める」と述べ、機能だけでなく安全性や安心感、高音質な通話をプロモーションやマーケティングでも確立するとした。
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マルチパックの提供で通信環境の提供形態が増加
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「省電力・低電磁波」「高音質」などを改めて訴求していく
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医療機関向けには専用の法人プランも登場
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次世代PHSについては「OFDMの基礎的な実験がメイン」と現状を紹介
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■ URL
ウィルコム
http://www.willcom-inc.com/
■ 関連記事
・ ウィルコム、「W-ZERO3」を12月14日発売
(太田 亮三)
2005/11/30 16:49
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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