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日本市場に合わせた製品群を投入するJabra

 2004年11月に改正道路交通法が施行され、自動車の運転中に携帯電話を操作していると罰則が課されるようになってから1年近くが経過した。当初は、ヘッドセットやハンズフリーキットの必要性が指摘されていたが、国内では運転中以外のシーンで見かけることはまだ少ない。

 これに対し、欧米ではビジネス層を中心にヘッドセットやハンズフリーキットを使って携帯電話で通話するスタイルは一般的と言える状況だ。日本市場でも今後、ヘッドセットの普及が加速すると見込んだ各社から、さまざまな製品が投入されている。

 デンマークに拠点を置くGreat Nordic(GN)グループも日本市場にもヘッドセット製品を投入している企業の1つ。傘下のGNモバイルが「Jabra」というブランド名で展開している製品群がそれだ。

 OEM供給の製品を含めると、世界市場でトップクラスのシェアを占めるというJabraは、日本市場に対してはどのように取り組んでいくのか。日本市場を担当するGNモバイル 若林保司代表に話を聞いた。


品質とデザインに自信

日本市場を担当するGNモバイル 若林保司代表
――Jabraを展開するGNモバイルとはどういった企業なのでしょうか?

若林氏
 GNとは、「Great Nordic」の略称で、本社はデンマークにあります。1869年創業で、現在では、携帯向けヘッドセットを中心にしたGN Mobileのほか、固定電話向けでサポートセンターなどで利用される製品を手掛けるGN NetCom、補聴器などを手掛けるGN ReSound、耳関連の医療機器を手掛けるGN Otometricsがグループ企業となります。各グループ企業の事業領域を見てもわかるように、GNグループは耳に関連した製品を中心としているのです。

 GNモバイルが展開するヘッドセットは、Jabraというブランドで展開していますが、ノキアやモトローラ、サムスンといった携帯電話メーカーに対してもOEM供給しています。

――ハンズフリーキット、ヘッドセットを手掛けるメーカーは、数多く存在しています。それらのメーカーと比べて、Jabra製品の特長やアドバンテージはどこにあるのでしょうか?

若林氏
 北欧メーカーは、どのようなジャンルでも、基礎的な研究開発を徹底的に行なうといった性向があります。このあたりは日本メーカーとも似た面かと思いますが、当社の製品が携帯メーカーやエンドユーザーに選ばれ、ベストセラーの製品では月間250万台も出荷しているのは、やはり製品そのものが高品質だからではないでしょうか。相手の声は、ノイズを抑えて聞きやすくし、操作性もシンプルです。

 またデザイン性にも注力している点も特長です。外観だけではなく、スピーカーの音を耳に届けるよう、人間工学に基づいて設計されたイヤーピースは当社独自のものです。このフィット感は一度味わっていただけると、満足してもらえるのではないでしょうか。


バイブ機能を備えたBluetoothヘッドセット「BT250v」 イヤーピースは、耳にフィットするデザイン

年度内に数十種類のラインナップに

発売されたばかりのハイエンドモデル「BT800」

液晶ディスプレイを備える
――10月11日に、液晶ディスプレイ付きBluetoothヘッドセット「BT800」など6モデルが登場しました。

若林氏
 当社の製品群は、ハイエンド・ミドルクラス・ローエンドと3つに分類されています。今回は、Bluetooth機能を備えたものだけではなく、コード付き製品も手頃な価格帯で根強い引き合いがあるということで、ラインナップしました。個人的には、コード付き製品から購入してもらえるのではないかと考えていましたが、発売から1週間が経過し、ハイエンドモデルの「BT800」も人気があるようです。

 今後も続々と新製品を投入する予定で、今年度内には数十種類のラインナップになるでしょう。

――今回の6モデルだけでも、ハイエンドからローエンドまでカバーできているという印象も受けますが、さらに新製品を投入するのはなぜでしょうか?

若林氏
 今回投入したヘッドセットは、基本的な機能を備えたシリーズです。同社の製品は、通話に用いるシリーズがベースですので、そこから投入したわけですが、それらはあくまでも通話用ですね。だが、果たしてそれだけで良いのか、ということで、複合的な機能で、多様なニーズにマッチした各種製品を用意する予定です。

――今後、日本市場ではどのように取り組んでいかれるのでしょうか?

若林氏
 基本的にはコンシューマー市場に向けて展開していきます。量販店だけではなく、キャリアさんのショップでも既に試験的に販売されている店舗もあります。またBluetooth機能がない機器に、Bluetooth機能を付加できるアダプタといった製品も日本市場には必要と捉えています。また、日本国内のメーカーともさまざまな話し合いをしています。

 日本では、Bluetooth、あるいはヘッドセットはこれからのジャンルです。しかし、欧米だけではなく、今年は台湾やシンガポール、香港でも業績が伸びており、このジャンルが成長するという兆しが見えています。日本市場の将来は明るいと捉えています。

――ありがとうございました。



URL
  Jabra
  http://www.jabra.com/JabraCMS/AP/JP/

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(関口 聖)
2005/10/18 18:38

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