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ヤフー、携帯向けのコンテンツ配信プラットフォームに本格参入
サービスの概要
パソコンからもコンテンツの購入が可能
ヤフーは、携帯電話向けのコンテンツを配信するプラットフォーム「Yahoo!コンテンツストア」を立ち上げ、13日よりサービスを開始した。着メロ、占い、ゲーム、電子書籍などサービス開始当初はコンテンツプロバイダ(CP)59社、17カテゴリ、120種類のコンテンツが用意される。
ユーザーは無料の「Yahoo! JAPAN ID」を取得すれば利用でき、有料コンテンツの購入は「Yahoo!ウォレット」を利用する。iモード、EZweb、ボーダフォンライブ!からのアクセスに対応し、PHSには対応しない。Yahoo!コンテンツストアへはURL入力でアクセスできる。
今回サービスが開始された「Yahoo!コンテンツストア」は、同社が課金管理や決済の回収代行を行なうモバイルコンテンツ流通のためのプラットフォーム。iモード、EZweb、ボーダフォンライブ!に次ぐ第4の携帯コンテンツプラットフォームとして同社が本格的にサービスを開始するもので、最大の特徴は同社が「コンテンツポータビリティ」と呼ぶ部分にある。
同社が特徴として挙げる「コンテンツポータビリティ」により、ユーザーは携帯電話通信事業者(キャリア)を越えて購入したコンテンツの移行が可能になる。Yahoo!コンテンツストアで購入したコンテンツなら、携帯電話事業者を変更したり機種変更をしても、Yahoo! JAPAN IDが同一であれば再ダウンロードするなどして購入した内容を引き継げる。
このほか、同社が「Yahoo!モバイル」で提供しているメールサービスや、オークション、ショッピングサービスなどを合わせて、キャリアに依存しないコンテンツプラットフォームとしてYahoo!コンテンツストアを訴求していく。
同社では、来年中にも開始される番号ポータビリティを機に、この「コンテンツポータビリティ」の利便性をアピールし普及を図ることでYahoo!コンテンツストアの利用者数の拡大を狙う構えだ。
これまで各キャリアが提供する公式コンテンツでは制限のあったコンテンツの金額や内容も、Yahoo!コンテンツストアではより自由度の高い設定がCP各社で可能になっており、今後より高額で付加価値の高いコンテンツなども登場する可能性がある。携帯向けのアプリに関しては各キャリアの仕様などからiモード向けのみの対応となっている。また、各CPから徴収するYahoo!コンテンツストアの利用料は、各キャリアの公式コンテンツの場合と同等としている。
パソコン向けのポータルサイト「Yahoo! JAPAN」とも連携し、携帯向けのコンテンツをパソコンから検索・購入し、携帯電話でダウンロードして利用するといったことも可能。今後は2006年をめどに、Yahoo!コンテンツストアにおいてパソコンでも利用できる、携帯・パソコン向けがセットになったコンテンツの提供も開始する見込み。また、カーナビやPDAへの対応も検討されている。
メールアドレスや購入コンテンツもキャリアに関係なく移行できるとアピール
今後はパソコン向けのコンテンツも扱う予定
ヤフー 代表取締役社長の井上 雅博氏
ヤフー サービス統括部 プロデューサーの川邊 健太郎氏
13日には都内で記者向けに発表会が開催され、Yahoo!コンテンツストアの概要が説明された。
ヤフー 代表取締役社長の井上 雅博氏は、同社の携帯向けポータルサイト「Yahoo!モバイル」が1カ月あたり10億ページビューに到達する勢いである現状に触れ「携帯向けサイトでは1番になってきたのではないか。今後も利用者の利便性を高めていくことに重きを置き、コンテンツポータビリティが継続的に利用できるにしていきたい」と新たなプラットフォームの提供へ意気込みを述べた。
Yahoo!コンテンツストアの概要を説明した同社サービス統括部 プロデューサーの川邊 健太郎氏は、公式サイトのコンテンツを利用するユーザー層に比べて、現在のYahoo!モバイルは「ユーザー属性は大人のユーザーが多いメディア」と分析。
番号ポータビリティについては約17%ともいわれる「キャリア移行希望者」を、「母数を考えれば、十数%でも数百万人という規模」とし、購入したコンテンツがキャリアを越えて移行できない現状に「ビジネスチャンスがある」と指摘。2,000億円とされるモバイルコンテンツ市場に同社が本格的に参入し、これを拡大していくと意気込みを述べた。
川邊氏は本誌の取材に対し、番号ポータビリティにおけるユーザーの動向については「新規参入事業者の施策次第ではないか」との考えを示し、また新規参入事業者が携帯電話サービスを始めれば、Yahoo!コンテンツストアも対応可能であるとした。
各キャリアにコンテンツを提供しているCPが多数参加していることについては、今後インターネット、パソコン向けのコンテンツも含めて配信していくことで「純然たるプラットフォームとして、コンテンツ市場拡大の受け皿になる」と説明し、セットコンテンツの一例として待受画像とパソコン向け壁紙をセットにしたものや、音楽配信サービスに着うたダウンロードの権利を付けるといった例を示した。
またその後のYahoo!モバイル全体の取組みとして、GPSと連携したサービスに重点を置いていくことも明らかにし、現在よりも詳細で使いやすい地域情報の提供を行なっていきたいとした。
インデックスの人気コンテンツ「恋愛の神様DX」。提供内容は一部異なるが、各キャリア向けの公式コンテンツと基本的には同じものが用意されている
各CPのパソコン向けサイトでもサービスを案内
アプリはiモードのみの対応。写真はナムコの「ミスタードリラー」「パックマン」
各CPのサイトでYahoo! JAPAN IDを利用したログインも可能
jig.jpは「jigブラウザ」「jigブラウザWEB」を提供
アクアはスキルアップのためのコンテンツを提供。画像は「勝てる!!ビジネス思考」
ジャレコは「ジャレコギャレッソ」をオープンして名作ゲームやアイドルのコンテンツを配信。画像は「忍者じゃじゃ丸くん・乱舞」
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URL
ニュースリリース
http://docs.yahoo.co.jp/info/pr/release/2005/1013.html
Yahoo!コンテンツストア(パソコン向け)
http://contentstore.yahoo.co.jp/
Yahoo!コンテンツストア(携帯向け)
http://contentstore.mobile.yahoo.co.jp/
(太田 亮三)
2005/10/13 18:56
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