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EZナビウォークを使った街案内実験、東京駅東部エリアで開催

ロジナビ ガイドツアーの様子
 東京駅の東部エリアで開催中の複合型イベント「CET05(Central East Tokyo 2005)」にて、auのEZナビウォークを使った街案内サービス「ロジナビ」の実験が行なわれている。エリア内各所に点在する芸術品展示スポットへの誘導にEZナビウォークを役立てようという試みで、QRコードによる情報提供もあわせて実施される。今回はガイドツアーに同行し、活用の実際を取材した。

 CET(Central East Tokyo)は「都市再生」をキーワードに、東京の中心部である地域を芸術的な観点から再発見しようという運動。毎年1回、各地の町内会やアーティストらが組織する実行委員会によって“手作り”の大型イベントを実施しており、今年は「CET05」として、10月1日~10日にかけて開催されている。

 期間中、東京の日本橋・神田・大手町・馬喰町・八丁堀にある公共施設やオフィスビルの空きスペースを利用し、若手アーティストの芸術作品を展示。各種のワークショップやシンポジウムも同時開催する。なお各展示スポットの開場時間は平日12時~20時、土・日・祝日は10時~20時まで(一部会場、特定日などで変更の可能性あり)。

 ロジナビもCET05の一環として、KDDIと慶應義塾大学 武山研究室の協力によって行なわれる。10月2日夕方には担当スタッフによるガイドツアーが実施されることから、筆者も同行した。


馬喰町界隈をEZナビウォークで周遊

ツアーのスタート地点となった、CET05 馬喰町エリアのインフォメーションセンター
 ツアーのスタート地点となったのは、馬喰町エリアのインフォメーションセンター(千代田区東神田1丁目)。各種パンフレットの配布や関連グッズを販売する臨時施設で、定時を過ぎたころには十数人の一般客が集合した。参加者はEZナビウォーク・電子コンパスに対応したau端末「W32S」の貸与を受けてから、学生ボランティアによるガイドのもと、出発した。

 目的地の指定には、基本的にQRコードを使う。インフォメーションセンターに用意されているパンフレットには、各展示施設の専用ページのURLがQRコードとして表記されており、二次元コードリーダーを使ってそれを取り込む格好だ。

 専用ページには、ナビゲーション開始のリンクが設置されており、そこでボタンを押下するとEZアプリが自動起動。横断歩道の箇所も考慮されたナビゲーションがスタートする。

 ツアーで巡った展示スポットは合計4カ所。路地裏の駐車場、改装途中の牛乳店、オフィスビルの空室などで、いずれも独特の空間を形成していた。なお各施設には地元住民・学生ボランティアらが詰め、展示についての簡単な案内などもしてくれる。

 今回の実験で活用されるQRコードは、各展示施設の入り口付近にも掲示されている。施設別専用ページのURLが埋め込まれたもので、ページ上からはコメントを残すことが可能。別の訪問客やアーティストへのメッセージが残せるという仕組みだ。

 また専用ページからは周辺地域の検索ができるので、QRコードをあえて使わずに近隣の展示施設を探すことも可能だ。au以外の端末からアクセスした場合は、ナビゲーションサービスこそ受けられないものの、周辺地図画像を参照できる。

 ロジナビはCET05期間中であれば随時体験可能。ガイドツアーは10月10日にも八丁堀周辺で実施される予定だという。


パンフレットには、展示スポット別にQRコードが記載されている ナビゲーションの様子

各展示スポットの多くは、狭い路地の奥にある 無事到着。ここでは地元商店の関係者らが子供とともに詰めており、どこか牧歌的

各物件入口にもQRコードが掲示 QRコードを読めば当該物件の情報へとアクセス。「EZナビウォーク」を押せばナビ開始

ブログベースのシンプルなシステムで汎用性を追求

慶應義塾大学 経済学部の武山政直助教授
 慶應義塾大学 経済学部の武山政直助教授によれば、「各展示施設は路地裏など比較的わかりづらい場所に立地していることもあり、『ナビゲーションシステムを導入したい』という要望が実行委員会にあった」とロジナビの背景を説明。武山氏が研究する経済地理学のテーマと合致することから協力に至ったと話す。

 ロジナビでは、道案内そのものにEZナビウォークを利用するが、各展示施設の専用ページなどは、ブログシステムである「Movable Type」で構築され、さらに周辺地域検索用のCGIなどを付加して運用されている。武山氏は「汎用性を高めるため、シンプルさを追求したシステム」と話しており、CET05に限らず、商店街の店舗案内システムなどへも容易に応用できるという。

 KDDI コンテンツ・メディア本部 コンテンツマーケティング部 戦略分析グループ 課長補佐である秋山太郎氏は、ロジナビを通じ、EZナビウォークの利用モデルケース拡大をねらっていると説明。「EZナビウォークは都心部の街歩きの楽しさを知ってもらうにはうってつけ。男性の利用者が多いサービスだが、是非、女性の皆さんにも試してほしい」と利用者層の拡大をアピールしていた。



URL
  CET05
  http://www.centraleasttokyo.com/


(森田秀一)
2005/10/03 11:40

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