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KDDIは、東芝、日立製作所とそれぞれ共同で、携帯電話用燃料電池を開発した。どちらも端末に内蔵されるタイプとなる。
今回発表された燃料電池は、携帯電話に内蔵して利用するもの。同社では今年7月のWIRELESS JAPAN 2005でモックアップを展示していたが、今回開発された試作機は実際に動作可能となっている。燃料電池と従来のリチウムイオン電池を合わせて利用するハイブリッド方式で電源供給される。
東芝と共同開発した端末は、東芝製の「A5509T」をベースに開発された高容量バッテリーモデル。電池部に小型の燃料電池と燃料タンクを搭載しており、高濃度メタノールを利用する。このため、一回の燃料充填で従来の約2.5倍の電池容量が実現するという。300mWの出力が可能で燃料容量は7cc。大きさは50×98×40mmで、重さは約160g。
日立と共同開発した端末は、「W32H」をベースに小型化を目指したモデルとなる。サブディスプレイ側に小型の燃料電池を搭載し、メタノール水溶液を採用している。東芝製試作機はメタノールを利用しており燃料濃度は99.5%となるが、こちらは水溶液となるため濃度は60%以下となる。最大300mWの出力が可能で、燃料容量は3cc。電池残量が不足した場合は小型のカートリッジを利用して充填できる。スペック上ではW32Hと同等のサイズで、大きさは50×98×25mm、重さが約150gとなる。
KDDIでは、東芝、日立の両社と今後も燃料電池内蔵携帯電話の開発を進めていくとしているが、商用化の時期については未定とのこと。なお、今回の端末は、10月4日から開催される「CEATEC JAPAN」で展示される予定。
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東芝と共同開発した試作機(左)と日立製作所と開発した試作機(右)
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■ URL
ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2005/0926b/
■ 関連記事
・ 燃料電池内蔵型の携帯電話がKDDIブースに展示
(津田 啓夢)
2005/09/26 14:55
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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