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アプリックスら4社、携帯プリントの仕様策定を進める業界団体発足
画面左から、アプリックスの高尾氏、タイトーの笠間氏、コネクトテクノロジーズの伊藤氏、ジー・モードの山内氏
アプリックス、コネクトテクノロジーズ、ジー・モード、タイトーの4社は、携帯電話からのダイレクトプリントの普及、および新しいプリントコンテンツの創出を促進するためのコンソーシアム「Print Contents Gathering~プリントコンテンツビジネス推進会議~」(PConG)を設立した。
PConGは、携帯電話を使ったダイレクトプリントの普及や、新たなダイレクトプリント用コンテンツサービスの立ち上げなどを目指す業界団体。アプリックスでは、パソコン用プリンターなどで普及しているダイレクトプリント規格「PictBridge」に準拠した携帯電話用ミドルウェア「MoPiD」(Mobile PictDirect)を提供しており、今回同社とコンテンツプロバイダー(CP)が手を組んだ形になる。
同コンソーシアムでは、プリントコンテンツに関連する仕様を策定し、携帯電話メーカーやプリントメーカー、携帯電話事業者に対して提案活動を行なっていくほか、組織的にプリントコンテンツビジネスの働きかけを行なっていく。仕様の提案や啓蒙活動は、アプリックス、コネクトテクノロジーズ、ジー・モード、タイトーの4社で構成されるストラテジー・コミッティーが行ない、その下位組織に、どういったプリントコンテンツが可能なのか考えていくコンテンツ・ワーキンググループ、技術仕様の検討などを行なうテクノロジー・ワーキンググループが設置される。会員は、CPを中心とした30社限定の正会員、プリンタメーカーや紙メーカーなどの賛助会員で構成される。
アプリックスの執行役員兼営業本部副本部長の高尾慶二氏は、国内のインクジェットプリンタの実に8割がPictBridgeに対応しているとし、同社が現在展開するMoPiD1.0に替わって、今後展開予定のMoPiD2.0では、携帯コンテンツのプリント市場が拡大するとした。2.0ではダウンロードしたコンテンツと自分の写真を組み合わせて印刷できるほか、WordやExcelといったビジネス文書のプリントや、地図印刷、FeliCaなどの利用記録の印刷などが行なえるという。
また同氏は、ダイレクトプリントへの市場調査結果を発表。携帯電話で撮影した写真のプリント率は17%と低いが、端末で撮影した写真をダイレクトプリントするデモを見せると、利用意向は71.3%となったとした。なお、若年層ほどこの傾向は強まるという。
国内のインクジェットプリンタは8割以上がPictBridgeに対応
MoPiD2.0で携帯ダイレクトプリント市場が拡大
さまざまな用途でコンテンツを印刷
ダイレクトプリントの利用意向
デモを見せると利用意向が拡大
高尾氏は、「ニーズを技術的にどのように具現化していくか。携帯キャリアに面白いと思ってもらえるかを4社で検討した」と語っており、「具体的なビジネスにしたい。来年秋以降にサービスが開始できるよう進めていく」と述べた。とはいえ、賛助会員として、キヤノンとエプソンといったプリンタメーカーが参加するものの、コンソーシアムの中心は、ミドルウェアを提供するアプリックスでありコンテンツを提供するCPとなっており、携帯電話事業者や端末メーカーが乗り出さない限り、コンテンツの提供は難しいだろう。
この点について、タイトーの取締役 コンテンツ事業統括本部 ON! AIR・GAME事業本部長の笠間信一郎氏は、「端末市場が飽和している現在、仕様が決まっているアプリケーションのみを携帯電話市場向けに作っていくのではなかなか難しい面もある。自分たちでプラットフォームを作って創造していかなければ勝ち残っていけない。やはり我々が次の利用シーンをキャリアに提案する必要がある。提案する際に技術だけではわからない部分を、我々がビジュアルでキャリアに見せていく」と語った。
またアプリックスの高尾氏は、携帯ダイレクトプリント市場を100億円と予測。その一方で、携帯電話のビジネスは、当初の予測より1桁2桁異なる場合もあるほど予測しにくい面があるとした。コンソーシアムでは、携帯3キャリアがサービスを提供あるいは開始を発表したFeliCaサービスのように、携帯ダイレクトプリントを社会インフラ化したい考えだ。なお、PConGの第1回会議は21日に行なわれる予定。
発表会ではこのほか、利用イメージを想定したデモンストレーションなども行なわれた。
PConGの役割
組織体制
活動概要
活動スケジュール
ハガキ印刷のデモ。携帯電話でメッセージを入力
できあがりをプレビューしながら印刷まで行なう
地図の印刷では、目的地までのルート表示や駅の乗換案内なども合わせて印刷
ゲームの攻略方法がわからない場合は攻略方法をプリント
ゲームコンテンツはキャラクターカードのプリント販売なども行なえる
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URL
ニュースリリース
http://www.aplix.co.jp/jp/release/2005/pr050921.html
(津田 啓夢)
2005/09/21 19:16
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