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SoundMarketの暗号化コンテンツをCD-ROMで配布する実験

 スーパーコンテンツ流通は、DDIポケットと三洋電機の協力を受け、DDIポケットの音楽配信サービス「SoundMarket」の音楽コンテンツをCD-ROMで配信する実験を行なう。実験では、1000人の一般ユーザーをモニターとして募集する。配布される音楽コンテンツは暗号化されたもので、再生するには別途SoundMarketより再生鍵を購入する必要がある。

 SoundMarket内では現在「ケータイdeミュージック」という方式で音楽配信が行なわれている。同方式は、記録メディアにセキュアマルチメディアカード(セキュアMMC)を使い、セキュアMMC内に暗号鍵と暗号化コンテンツが揃うことでコンテンツ再生が可能となる。暗号鍵はセキュアMMC内のダミー回路や自己破壊機構で保護された「タンパ・レジスタント領域」に保存されており、ユーザーはコンテンツを購入することで暗号鍵を入手することができる。

 今回CD-ROMで配布されるのは暗号化されたコンテンツで、別途SoundMarketで暗号鍵を購入することで、コンテンツ再生が可能となる。通常の方法でSoundMarketからコンテンツを購入する場合、暗号化コンテンツと暗号鍵の両方をダウンロードする必要があるが、CD-ROMから暗号化コンテンツをコピーすることで、小容量の暗号鍵のダウンロードのみで楽曲再生が可能となる。

 今回のモニター実験では、暗号化コンテンツが入ったCD-ROMと、アイ・オー・データ機器製のパソコン用セキュアMMCリーダー・ライター「USB-MMCRW」が配布される。リーダー・ライターはUSB接続なので、モニターになるにはUSB接続が可能なWindowsマシンが必要。配布されるCD-ROMに入っている楽曲は、ユニオン商事、アイ・シー・エージェンシー、日本コロムビアによるヒップホップなど約100曲。モニタの応募募集は4月1日よりH"リンクコンテンツ上で行なわれる。

 ケータイdeミュージックは、暗号鍵と暗号化コンテンツを別々に流通させられる。たとえば暗号化コンテンツを安価なCD-ROMなどで配布し、ユーザーは欲しいコンテンツの暗号鍵だけをネットで購入するという方法が取れる。今回の実験はこのケータイdeミュージックの特徴である「著作権保護性能」と「コピーによる流通の簡易さ」を実証するためのものとなる。

 なお、今回の実験を元にした本サービスは今年9月を予定しているが、本サービス時のCD-ROM配布方法などはまだ決まっていない。


・ ニュースリリース
  http://www.super-contents.co.jp/news/monitor.htm
・ モニター募集について
  http://www.super-contents.co.jp/monitor/index.htm
・ スーパーコンテンツ流通
  http://www.super-contents.co.jp/
・ ケータイdeミュージック・コンソーシアム
  http://www.keitaide-music.org/

アイ・オー、セキュアMMCに対応したリーダー・ライター



2001/03/29 20:01

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