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au、カーナビサービス「EZ助手席ナビ」

 KDDIおよび沖縄セルラーは、ナビタイムジャパンと協業で、9月8日からCDMA 1X WIN対応のカーナビゲーションサービス「EZ助手席ナビ」を提供する。


ナビゲーション画面

 「EZ助手席ナビ」は、GPSを利用したCDMA 1X WIN対応のカーナビゲーションサービス。BREWに対応する。「EZナビウォーク」の技術などをベースにガイド機能を自動車向けに提供するもの。auでは、助手席のユーザー限定のサービスとしており、運転手向けのナビゲーションサービスではないとしている。

 EZナビウォークと同様に音声読み上げ機能を搭載しており、交差点の名称なども自動的に読み上げる。また、ルートを外れた場合に自動的にルートの再探索を行なう「オートリルート」機能や、VICS渋滞情報を考慮したルート探索機能が搭載される。

 目的地の設定は、EZナビウォークと同様に電話番号や住所、キーワード検索などで行なえる。「有料道路優先」「一般道のみ」など探索条件も設定可能で、探索結果には所要時間や周辺駐車場情報、グルメ情報なども表示される。


定額制で成長するコンテンツ カーナビゲーションサービスの環境 運転者ではなく、助手席のユーザーが利用する

利用シーン 探索結果ではグルメ情報なども提供される

 ナビゲーションは、EZナビウォークのように地図画面上でナビゲーションを行なう「マップモード」と、右左折ポイントの案内のみを表示させ、ポイントに近づくにつれて背景画面の色が変わる「ターンモード」が利用できる。高速道路を運転中は自動的に「ターンモード」に切り替わる。なお、電子コンパスの搭載・非搭載に関わらず進行方向が常に上にくるように地図画像は回転する。

 利用料は1日(24時間)157円コースと、月額315円コースが用意される。EZナビウォークとの連携も可能で、例えば、駐車場で車を停めてからのナビゲーションをEZナビウォークで行なえる。車で行くべきか、電車や徒歩で行くべきかどうかも判断してくれる。ただし、EZナビウォークの利用料は別途必要となる。

 自動車向けのナビゲーションサービスということで、GPSの測位はEZナビウォークと異なっており、EZナビウォークは5秒間隔で測位していたが、「EZ助手席ナビ」では1~2秒間隔で測位する。このほか地図の追従性を高めるためのアルゴリズムなども新たに開発したものとなる。

 発表会には、KDDIのコンテンツ・メディア事業本部 コンテンツ推進部長の竹之内剛氏が登壇し、サービス概要を説明した。同氏は、高価なカーナビに対して、これまで紙の地図を利用してきたユーザー向けのサービスとした。カーナビほどの高性能なナビゲーションではないものの、数百円の利用料でGPS測位によるナビゲーションが行なえる利点があるという。しかし、カーナビ市場は若干鈍化傾向にあるものの、新車はあらかじめカーナビが搭載されている場合も多い。竹之内氏は、中古自動車市場ではまだカーナビ非搭載の自動車が多くあり、また、セカンドカーなどでの需要も期待できるとした。

 なお、EZナビウォークの利用者数は8月半ばで50万を突破したという。竹之内は「EZ助手席ナビ」の目標ユーザー数を明らかにしなかったが、「年度内には大台を突破したい」と話していた。

 また、「EZ助手席ナビ」の運営開発を行なうナビタイムジャパンの代表取締役社長の大西啓介氏は、移動速度の速いカーナビサービス向けに音声案内のタイミングが早くなるようチューニングと説明。同社では誤差が5~50m程あるGPSの特徴を踏まえて、ルートマッチング技術を導入。「EZ助手席ナビ」では、ルートから外れた場合にそれがGPSの誤差によるものなのか、本当にルートを外れたのかを判断し、自動的にリルートする機能も搭載されるという。


「EZ助手席ナビ」について 高速移動に対応 マップモードとターンモードが用意される

交差点の名称などを音声読み上げする EZナビウォークと連携

デモンストレーション

 発表会が終わると、実車を使った「EZ助手席ナビ」のデモンストレーションが行なわれた。発表会場となった台場のホテルグランパシフィックメリディアンから、パレットタウンまでの行程をナビゲーションするというもの。

 頻繁に測位するためか、マップの追従性もEZナビウォークより快適で、デモンストレーション時はスムーズに動作した印象だった。EZナビウォークでは、ビルとビルの間などを歩いていると、時にとんでもない場所を測位してしまう場合も見受けられるが、デモではこうした現象は起こらなかった。同乗したスタッフによれば、マンナビゲーションとは異なり、車は基本的に道路を走るため測位しやすいとのこと。なお、携帯電話が満充電の場合で1日程度は動作するが、長時間の運転では、車のシガーソケットに装着できる充電アダプタなどを装着した方が良いという。


デモで乗車した車。車体の中央より、窓際の方が測位の精度が高いという 「EZ助手席ナビ」アプリ画面 起動時に利用確認

目的地検索を利用 今回は検索履歴からパレットタウンのルートを探索する 探索条件が設定できる

目的地までの所要時間などが表示される ナビゲーションを開始しようとするともう1度利用確認が行なわれる ナビゲーション画面

ターンモードで表示 右左折ポイントに近づくと背景が赤に変わった メニュー画面では手動リルートも行なえる

ナビゲーションのデモ動画(286KB)



URL
  ニュースリリース(KDDI)
  http://www.kddi.com/corporate/news_release/2005/0901/
  ニュースリリース(ナビタイムジャパン)
  http://www.navitime.co.jp/ja/topics/20050901.html


(津田 啓夢)
2005/09/01 13:06

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