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KDDI研究所、携帯向け新アルゴリズムを採用した顔認証システム

 KDDI研究所は、携帯端末で撮影した画像を利用して、本人確認が行なえるシステムを開発した。将来的に携帯電話への搭載を想定したもの。

 今回研究所が開発したのは、携帯端末に搭載されたカメラを使った顔認証システム。携帯端末のカメラは、固定カメラによる顔認証システムとは異なり、複雑な照明下で撮影を行なう場合がある。同研究所では、これに対応するアルゴリズムを新たに開発し、端末所有者の顔を撮影、登録しておくことで本人確認が行なえる仕組みを実現した。

 また、人間の顔は少しずつ変化していくため、顔の変化による誤差を学習する仕組みも搭載されている。同研究所によれば、プログラムサイズも小さく、アルゴリズムも軽いため、携帯端末でも動作するという。認証にはネットワークへのアクセスは必要なく、端末単体、クライアント側で認証が行なえる。

 なお、現在のシステムは、YRPユビキタスネットワーキング研究所の携帯端末「ユビキタスコミュニケータ」上で動作する。同端末は、トロンOSを採用し、携帯電話に近い構造となっている。研究所では、将来的に携帯電話への実装を想定し開発を進めているという。

 auは、今年9月より非接触ICを搭載端末による新サービス「EZ FeliCa」を展開する予定。iモード FeliCaより後発となるが、サービス開始当初より、端末の遠隔ロック機能や、FeliCaの機能を停止できる「FeliCaロック」機能が提供される見込みだ。今回の顔認証システムも、実用化されれば新たなセキュリティ機能として期待される。



URL
  KDDI研究所
  http://www.kddilabs.jp/


(津田 啓夢)
2005/08/19 17:35

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