「M1000」上で動作可能なデータベース管理ソフト「Oracle Datebese Lite 10g for Symbian」
日本オラクルは、7月発売予定のモトローラ製FOMA端末「M1000」上で動作可能なデータベース管理ソフト「Oracle Database Lite 10g for Symbian」を報道関係者向けに公開した。「M1000」での動作を実現するため、NTTドコモおよびモトローラが協力して、開発されている。
「Oracle Database Lite 10g for Symbian」は、5月17日に発表されたSymbian OS対応の携帯電話用軽量データベース管理ソフト。法人での活用が想定されており、同ソフトを活用したソリューションを導入することで、外勤スタッフが出先で商品の在庫を確認したり、宅配業において集荷した荷物のデータを「M1000」内のデータベースに登録した上で、無線LANスポットといった地点で一括してサーバー側のデータベースと同期させたりできるようになる。セキュリティに配慮した機能も用意されており、データベースそのものが暗号化されているほか、遠隔操作でデータベースを消去できる。
会場では、ユーザーインターフェイス部分は開発中のものながら、実際にパソコン上でデータベースに新たな情報を追加して、SMSをプッシュ配信して「M1000」内のデータベースに自動的に読み込ませるというデモンストレーションが披露された。SMSのプッシュ配信でアプリケーションを起動させるという機能は、「M1000」固有の機能を活かしたもの。「M1000」ではソフトウェア開発キットが配布され、自由にアプリケーションを開発して後から追加できるようになっているが、今回披露された「Oracle Datebese Lite 10g for Symbian」はM1000のネイティブアプリケーションとして動作する形になる。