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エリクソン、次世代パケット技術「IMS」の説明会
エリクソン北東アジア チーフ・テクノロジー・オフィサー(CTO)の藤岡 雅宣氏
エリクソンは、携帯電話・固定回線向けの次世代サービス技術「IMS(IP Multimedia Subsystem)」に関する説明会を開催した。エリクソン北東アジア チーフ・テクノロジー・オフィサー(CTO)の藤岡 雅宣氏より、同社のIMSへの取り組みなどが語られた。
IMSは、SIP技術ベースの携帯電話や固定回線などをコントロールする3GPP標準の次世代技術。音声やデータサービスなどの運用のほか、課金やセキュリティ機能を搭載、固定回線や携帯電話回線の共有化(FMC:Fixed Mobile Convergence)にも期待できる。同社のIMSは現在グローバルで28社が契約、多くはトライアル段階だが、固定回線系ではIPセントレックスなど一部商用化されているという。
藤岡氏は、通信ネットワークを全てIP化するまでにはいくつかの段階があるとし、第1ステップとして、通話などの従来回線交換が担っていた部分はそのままに、データ通信などのパケット通信をIMSが担当する段階、第2ステップとして、VoIPなどの音声サービスの導入によるIMSが中心となる段階、そして第3ステップとして、パケット通信によるVoIPサービスなど、通信全てをIMSのパケット通信が担う段階があるとした。
通信キャリアは、IMSを利用することでコストを抑制できるほか、第3ステップで回線交換用のネットワークを持つ必要がなくなるため、携帯回線・固定回線を提供する事業者はIMSによって両方のシステムを共有化できる。国内では、KDDIが携帯・固定両方の事業を行なっているが、藤岡氏は、「ドコモはNTTグループと、ボーダフォンも他アクセスとのコンバージェンスが考えられる」としていた。
IMSの概要
通信キャリアのメリット
次いで同氏は、IMSを実際に導入した場合に想定されるサービスを紹介。例えば、誰かに連絡する場合に、通常アドレス帳から相手を選ぶが、ここで相手のプレゼンス状態が確認可能で、音声やメール、Push-to-Talk、チャットなどの連絡方法も選択できる。このほか、オンライン対戦ゲームをプレイしながらPush-to-Talkで会話も楽しめるという。
同社では、回線交換とパケット通信を同時に行なえるサービスを「WeShare」と名付けている。WeShareでは、音声通話(回線交換)をしながら、画像や動画などをパケット通信で相手に送信できる。今回は一連のサービスの中から、「WeShare Whiteboard」のデモンストレーションが行なわれた。
「WeShare Whiteboard」は、スマートフォン端末などで音声通話を行ないながら地図を送って、その地図にリアルタイムに書き込みが行なえるというもの。自分がいる地点を相手に教えて、音声と手書きのマーキングで待ち合わせ場所を示すことなどが可能。
藤岡氏は、IMSについて「IMSはどのサービスにとっても必須というものではない」と語った上で、プレゼンス状態の表示やメール、Push-to-Talk、VoIP、WeShareなどのサービスを一元的に提供できる拡張性の高さをあげた。同氏によれば、第3ステップに当たるAll IP化は、CDMA2000陣営では早ければ来年にも導入できる状態にあるという。ただし、W-CDMA陣営では、VoIPの話はまだ出ておらず、早くても2008年頃ではないかとした。その場合、次の通信方式が見えているため、W-CDMA上でIP化を進める必要があるのか疑問だとした。
相手のプレゼンス状態を確認
WeShare Whiteboard
デモではボーダフォンのネットワークが使われた
先日発表された飛行機内をGSM圏とするサービスも紹介した
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URL
日本エリクソン
http://www.ericsson.co.jp/
(津田 啓夢)
2005/06/27 18:34
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