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シンビアン新CEO来日、Symbian OSはローコスト端末にも提供
シンビアンCEOのナイジェル・クリフォード氏
シンビアンは22日、6月に就任したばかりの最高経営責任者(CEO)ナイジェル・クリフォード氏の来日に伴って、記者説明会を開催した。
CEOに就任してわずか13日というクリフォード氏は、まず現在Symbian OSを採用する端末メーカーが15社であること、端末メーカーや通信事業者から累計3,200万台のSymbian OS搭載端末が市場に投入されている現状を語った。「2005年第1四半期は、675万台の端末が出荷された。IDCの調査では、2008年には年間1億3,000万台が販売される。つまり、これからどんどん成長する市場の出発点だ」とコメントし、今後も成長が期待できる点を印象づけた。
また、日本の携帯電話市場について、「シンビアンの成功の鍵を握る」と話し、ライセンシーを受ける15社のうち、6社が国内でサービスを展開していると説明。同氏によれば、日本の携帯電話市場は世界の2~3年先を進んでいるという。「端末コンセプトが形となり、携帯端末となるスピードが非常に素晴らしい。指紋センサーやおサイフケータイなどのイノベーションが海外市場を引っ張っていくだろう」とした。
シンビアンの日本法人 代表取締役社長の久 晴彦氏
次いで、日本法人の代表取締役社長の久 晴彦氏より、Symbian OSの戦略などが語られた。
Symbian OSは、国内で富士通や三菱製のFOMA端末で採用されており、モトローラ製の「M1000」、ボーダフォンのノキア端末「702NK」で搭載されている。また、パナソニック モバイルコミュニケショーションズの海外向けGSM端末などでもサポート。さらに、シャープとソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズがSymbian OSによるFOMA端末を現在開発中だ。
久氏によれば、従来のPDC端末で採用されてきたμiTRONでは、開発者の自由度が高い反面、端末が高機能化するにつれて個々の開発者が対応できるレベルではなく、バージョンアップする際にグループ内で開発をシェアしにくいため、不具合などの原因にもつながるという。その点、Symbian OSでは、品質の安定化が望めるほか、携帯電話専門のOSであるため、将来的なバージョンアップもシンビアンが責任を持って行なうとされている。また、C++で記述されているので、バージョンアップの際に元データを再利用しやすいという。実際に、日本初のSymbian OS搭載機を投入した富士通では、第1弾の提供に時間がかかったものの、第2弾、第3弾となるごとに開発期間の短縮、コスト削減に繋がっているという。
このほか同氏は、Symbian OSがオープンプラットフォームであるのを逆手にとったウイルス攻撃について、「ウイルスが発見されたが実害はいっさい起っていない」と語った。国内の端末では、クローズドな環境でアプリケーションが提供されているが、海外ではオープンだ。同氏は、まず国内では現時点で安全であること、海外の端末でも、悪意あるプログラムをセットするためには3回の認証を行なっているとした。
また、GSMAでアプリケーションのテスト、認証システム「Symbian Signed」を実施しており、安全なアプリにお墨付きを与えている。この仕組みは、ドコモやOrange、T-Mobile、ソニー・エリクソンなども賛同。認証の段階も、端末制御に関わる部分は通信事業者や端末メーカーのみに許可を与え、端末内のアドレス帳データなどにアクセスするアプリについては基本的な認証を提供、端末データにタッチしないアプリについては認証を行なわないなど、細かく設定されている。
シンビアンのクリフォード氏は最後に、今後のSymbian OSの展開について、これまでの高機能端末への提供のほか、ボリュームゾーンとなるローコストな端末にも提供していくと話した。
シンビアンのライセンシー企業
シンビアンでは、核となるOSを自社で、UIやハードウェアドライバーをパートナー企業が提供している
セキュリティやウイルスなど新たな問題も登場
アプリケーションの認証システムを提供
認証システムにはドコモやOrangeなど複数のキャリアが賛同
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URL
シンビアン
http://www.symbian.com/Japan/
(津田 啓夢)
2005/06/22 15:14
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