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今回提供される「salesforce.com Mobile Edition for au」は、セールスフォース・ドットコム運営のサーバーに企業内から情報を登録し、それを携帯電話から参照・編集できるというもの。いわゆるグループウェアでは、会社宛メールの閲覧やアドレス帳、スケジュールの共有といった機能が用意されるが、今回の「salesforce.com Mobile Edition for au」はスケジュール部分に特化した内容。導入企業の営業スタッフが進めている商談、案件の進捗状況を携帯から編集すると、あらかじめ登録してある上司や同僚のメールアドレスに編集内容が同報メールで届けられるという機能になっている。 携帯電話およびサーバー間でのデータ同期や、オフライン・オンラインでの検索機能のほか、携帯を紛失した際にはサーバー経由で、携帯内に保存されている「salesforce.com Mobile Edition for au」のデータを消去できる。
同ソリューション提供にあたり、KDDIでは、XMLベースのメッセージをやり取りできるプロトコルであるSOAP（Simple Object Access Protocol）をサポートしたBREW対応のミドルウェアを開発。従来の通信では、やり取りするメッセージをSOAP用に変換する必要があり、限られた処理能力である携帯電話では実用しにくいものだったが、同ミドルウェアを利用したBREWアプリでは、スムーズにSOAPでの通信が可能となっている。 SOAP対応のミドルウェアが開発されたのは、コストダウンを目標としているため。モバイル環境と企業のイントラネットを連携させる場合、VPNサーバーや専用ゲートウェイなどが必要となるが、同ソリューションでは、新ミドルウェア開発の結果、企業内のパソコンや社外の携帯電話からセールスフォース・ドットコムのサーバーに直接アクセスできる。 価格は、廉価版サービスであるProfessional Editionが1ライセンス月額7,875円、豊富なAPIを揃えて既存グループウェアに組み込めるEnterprise Editionが1ライセンス月額15,750円。また、携帯電話から利用する場合は、さらに1ライセンス月額1,575円が必要。
また、KDDI執行役員 モバイルソリューション事業本部長の田中孝司氏は、「飽和状態にあるとされる日本の携帯電話市場だが、法人需要は成長が見込める分野。当社でもこれまで法人向けソリューションを提供してきたが、いわゆる大企業での活用に留まっており、中小企業を取り込むため、セールスフォースと提携することになった」と経緯を説明した。 ■ ＵＲＬ ニュースリリース（KDDI） http://www.kddi.com/corporate/news_release/2005/0613a/ サービス概要（セールスフォース・ドットコム） http://www.salesforce.com/jp/products/mobile-au.jsp （関口 聖） 2005/06/13 13:24 | ||||||||||||
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