|
|
NTTドコモ東海は、静岡県・愛知県・岐阜県に設置している携帯電話の基地局約800カ所の情報がWinny上に流出してしまったと発表した。流出した資料は「社外秘」扱いで、同社では該当する基地局全ての鍵を付け替えるなどの対策を実施した。
NTTドコモ東海によると、2005年3月ごろに「基地局の情報が流出しているのでは」との噂を確認。内部調査を進めたところ、子会社のドコモエンジニアリング東海で設備の保守を担当する従業員がP2Pファイル交換ソフト「Winny」上に基地局情報の資料を流出してしまったことを把握した。
流出した資料は2002年10月頃作成されたもの。基地局の所在地、鍵を隠した位置、管理委託者などが記載されていたほか、基地局の写真などもあり、さらには注意事項の欄に「近隣住民問題あり」などの記述もあった。こうした基地局情報はセキュリティ上の理由などで非公開になっているが、NTTドコモ東海では「社外秘の資料だが、夜間の保守業務などもあったため、資料を自宅に持ち出していたようだ」とコメント。なお、現在のところ「基地局への不法侵入などイタズラは発生していない」という。
流出の原因については「Winnyで感染するウイルスのようだが、ウイルスの詳細については報告を受けていない」と述べた。「現時点でWinny上での流出は確認したが、インターネット上での流出は確認していない」としている。
NTTドコモ東海では、状況を把握した3月に総務省東海総合通信局に報告。基地局約800局の鍵を付け替えたほか、機械室の電子ロックの設定を変更した。流出してしまった社員に対しては、5月上旬に文書での注意を行なっている。
■ URL
NTTドコモ東海
http://www.docomo-tokai.co.jp/
ドコモエンジニアリング東海
http://www.et-docomo.co.jp/
(鷹木 創)
2005/06/01 17:23
|
ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.
|
|
|
|
|