新たに開発される「Tegic Mobile Suite」では、「T9」で文字入力する際に、数字キーを押す従来の方式に加えて、新たに音声入力や手書き入力、タッチパッドに対応する。新たな入力方式が導入されることになるが、キー入力と同じく、利用頻度の高い単語を入力しようとすると、自動的に予測する「ワード予測」や、同じく利用頻度の高い単語を学習して入力候補を予測する「補完入力」など、従来のT9の特徴はそのまま活用できるようになる。
「Tegic Mobile Suite」は、年内にも英語など欧米言語版が端末メーカーに対してリリースされる予定で、その後、日本語を含む他言語版の開発がスタートするという。このため、新たなユーザーインターフェイスを搭載した携帯電話が欧米で登場するのは2006年第4四半期ごろ、日本市場ではそれ以降になる見込みだ。
「London」と発声すると、その通り入力された
タッチパッドでの入力も
バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーのクレイグ・ペディー氏
日本法人のジェネラルマネージャーを務める戸野 龍氏
同社では20日、都内で記者向け説明会を開催。バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーのクレイグ・ペディー氏や、日本法人のジェネラルマネージャーを務める戸野 龍氏から、「Tegic Mobile Suite」のデモンストレーションが披露されたほか、今後の動向などが説明された。
「Tegic Mobile Suite」のデモは、実際に携帯端末に組み込んだ試作品を利用して行なわれた。地図検索サービスを利用して、自分の居る場所を友人にSMSで知らせるという設定で行なわれ、音声で携帯端末に向かって現在地の地名を伝え、表示された内容をそのままSMSにコピーできるようになっていた。