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品川区にYOZANのPHSを利用した「児童見守りシステム」

 YOZAN(鷹山)は、品川区およびNPO法人の「ものづくり品川」が開発したセキュリティシステム「児童見守りシステム」の専用端末を受注したと発表した。

 今回開発された「児童見守りシステム」は、子供に携帯通信端末を持たせて、危険を感じた場合にネットワーク経由でセンター側に通報できるというセキュリティシステム。YOZANは、PHS網などのインフラや専用端末を提供する。

 子供に配られる携帯通信端末は、PHS網が利用可能な卵形の形状。ボタンと、防犯ベルを鳴らすピンがついている。危険を感じた場合、ボタンを押すかピンを引っ張ることで通報できる。

 携帯端末から発せられた通報は、商店街や町内会など近隣住民の自宅に設置された「VSフォンII」とPHS網を経由してセンターに届けられ、センターにいるスタッフが子供に対して音声通話で状況を尋ねられるようになっている。また「VSフォンII」では内蔵される無線LANモジュールで通報を中継する。

 センター側では、通報をキャッチして呼びかけると同時に、半径30m程度の精度で助けを求めている子供の位置を特定。最も近いVSフォンIIにも通知を発する。通知を受け取った住民は近所をパトロールして、犯罪を未然に防ぐ形となっている。

 同システムは、6月下旬より品川区内の児童約1,300に配られ、実験が行なわれる。その後、9月からは本格的にサービスを提供し、将来的には品川区の児童約11,500人に利用される予定だ。



URL
  プレスリリース(PDF形式)
  http://www.yozan.co.jp/yozan/ir/pdf/050415.pdf


(関口 聖)
2005/04/15 13:51

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