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トヨタ、1xEV-DO対応で音楽配信も利用できる「G-BOOK ALPHA」

 トヨタ自動車は、CDMA2000 1xEV-DO方式の通信モジュールを採用し、音楽配信サービスなども利用できるカーテレマティクスサービス「G-BOOK ALPHA」を発表した。

 「G-BOOK ALPHA」は、トヨタが今後発売する自動車に搭載される新カーテレマティクスサービス。同社では2002年より「G-BOOK」という名称でカーテレマティクスサービスを提供してきたが、今回の新サービスでは、さまざまな新機能が追加されている。

 通信モジュールは、KDDIと協力して、CDMA2000 1xEV-DO方式を採用。下り最大2.4Mbpsでの通信が可能となっている。事故や急病などの緊急時に専門オペレーター経由で救急車などの出動を要請できるサービス「ヘルプネット」が標準装備され、同モジュールを通じて、通話を行なうと同時に車両位置が自動送信される。マイクとスピーカーも装備しているため、契約プランによっては、ハンズフリー通話も可能となっている。

 Bluetooth対応の携帯電話、あるいは対応アダプタを利用すれば、手持ちの携帯電話を通信端末として利用できる。飲食店などを紹介する情報コンテンツサービスでは、通話によって、オペレーターに情報検索・配信を依頼することもできる。なお、手持ちの携帯電話を使う場合、「ヘルプネット」などの一部機能は利用できない。

 データ通信を活かした音楽配信サービスにも対応しており、暗号化された音楽データをハードディスク内に保存し、管理する著作権保護システム「G-DRM」を搭載する。自動車の出荷時に、あらかじめ10,000曲以上の楽曲がハードディスク内にインストールされ、ユーザーはネットワーク経由でライセンスキーを購入することで音楽を楽しめるようになる。

 ライセンスの価格は1日限定版で30~80円、無制限版で100~300円程度になる。1曲につき、3回まで40秒間の試聴も可能となっている。楽曲データそのものをネットワーク経由でダウンロードするわけではないが、新曲は定期的に無償配布される「メンテナンスCD」で追加できるようになる。また、カラオケ機能もサポートしており、1カ月700円程度で利用できるという。

 契約プランは4種類用意される。手持ちの携帯電話を利用し、通信料が従量制の「プランA」は、初年度の利用料は無料で、継続・中途契約は年間3,600円。内蔵モジュールを利用し、パケット通信が使い放題の「プランB」は、初年度の利用料は無料で、継続・中途契約は年間12,000円。

 auユーザーであれば、プランBにハンズフリー通話機能を加えた「プランC」を選択可能となっており、こちらは初年度無料、継続・中途契約は年間18,000円となる。また、au端末を利用していないユーザーでもプランB+ハンズフリー通話機能が利用できる「プランD」が用意される。こちらは初年度21,000円、継続・中途契約は年間33,000円となっている。



URL
  トヨタ自動車 ニュースリリース
  http://www.toyota.co.jp/jp/news/05/Apr/nt05_0405.html
  KDDI ニュースリリース
  http://www.kddi.com/corporate/news_release/2005/0414/
  G-BOOK サービス概要
  http://g-book.com/


(関口 聖)
2005/04/14 16:51

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