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東芝、1分で80%充電できる新型リチウムイオン電池

 東芝は、ナノテクノロジーによって、1分間で容量の80%まで充電可能な急速充電性能と、1,000回充放電を繰り返しても容量劣化が1%に留まるという新型リチウムイオン電池を開発した。

 今回開発された新型リチウムイオン電池は、従来型よりも高性能な急速充電などを実現したもの。ナノテクノロジーによって、急速充電時に有機電解液を分解しない微粒子を負極材料として採用。さらにその微粒子を均一にまとめる技術を新たに開発したことで電極として利用できるようになったという。

 同社では、3.8×62.0×35.0mm(厚×高×幅)というサイズで、容量600mAhのラミネート型電池を試作。1分間で容量80%まで充電できることを確認したほか、1,000回の充放電を繰り返しても、容量低下は1%に留まったという。新型電池の急速充電性能は、電力の放電(出力)が従来よりハイパワーになったことも意味するとのことで、同社では、2006年中にも産業用途として製品化したい考え。

 試作品のサイズは、携帯機器に向いたものだが、「テスト用として扱いやすいサイズ」との理由に基づくもの。第1弾の製品は産業用途として開発されていく予定だが、携帯機器への応用については「携帯機器のバッテリーには大容量化が求められているのではないか。ただし、新型電池の急速充電性能は携帯機器にも適しており、研究は進めていく」とのことで、いずれは携帯電話やデジタルカメラのバッテリーとして製品化される可能性もあるとしている。




URL
  プレスリリース
  http://www.toshiba.co.jp/about/press/2005_03/pr_j2901.htm


(関口 聖)
2005/03/29 17:22

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