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クアルコム、携帯向け動画配信技術「MediaFLO」の詳細を説明
端末上でのデモ
クアルコムは8日、2006年末より米国で開始する予定の携帯機器向け動画配信技術「MediaFLO」について、都内で説明会を開催した。ビジネスモデルや中心となる技術が解説されたほか、今後の日本での展開についても触れられた。
MediaFLOは、米国にて2006年末にもサービス開始が予定されている動画配信技術の名称。携帯電話用ネットワークとは別に用意されるもので、携帯電話向けチップベンダーであるクアルコム自身が全米で周波数帯を取得、基地局を整備して進めている。携帯電話向けの高品質な動画配信が主な目的で、既存の3Gネットワークの基地局を置き換えるより低コストで済むという。端末の認証やコンテンツ購入などで、3Gのネットワークの併用も可能。auのEZチャンネルのような「クリップキャスト」と、リアルタイムに動画が受信できる2種類の配信形態が主に用意されている。同社はエンドユーザーへのサービス提供は行なわず、実際にはコンテンツプロバイダーや通信キャリアの1サービスのように提供される。クアルコム以外のチップを搭載した機器でも利用できる予定で、MediaFLOの普及を図る。2006年夏に米国で試験サービスを開始し、2006年末にも正式サービスを開始する予定。
代表取締役社長の松本 徹三氏
MediaFLO 技術部長のロブ・シャンドック氏
説明会にはクアルコムジャパン 代表取締役社長の松本 徹三氏、MediaFLO 技術部長のロブ・シャンドック氏らが出席、説明を行なった。
松本氏は、MediaFLOへの取り組みについて「2年程前から開発を開始しているが、アメリカ全土で提供できる体制ができたので、今回、改めて発表させていただく。MediaFLOは、技術が先にあるのではなく、ビジネスモデルを実現するために開発した技術」とし、サービスありきで開発を開始したと述べた。
既に日本では携帯機器向け地上デジタル放送の規格が決定しているが、MediaFLOの日本での展開について、同氏は「今日本で考えられている携帯向けの1セグ放送では、品質やチャンネル数、端末のバッテリー持続時間の面で、ユーザーの利便性が不十分。通信キャリアにもメリットは少ない。1セグ放送だけにとどまるのは日本にとっていいことではない。MediaFLOは1セグ放送と共存でき、裾野を広げられる存在。既に総務省、各通信キャリアへも打診している」と述べ、今後の日本での展開にも意欲を見せた。
MediaFLOの具体的な技術について説明を行なったシャンドック氏は、MediaFLOが携帯端末に特化した設計であることを解説した。6Mbps(最大11Mbps)の高速な通信速度を実現していることや、実際の端末上では4時間程度まで視聴できる低消費電力の実現を特徴に挙げたほか、待受画面への簡単なコンテンツ配信、投票システムやその途中経過の配信といった具体例も示された。
シャンドック氏は、米国の放送事業者などからの評判について、「皆、MediaFLOを見て非常にエキサイトしている」と述べ、新たなメディアとして受け入れられていることをアピールした。
待受画面の例。気象情報が配信され、リンクも設定されている
投票システムなど、双方的なサービスもできる
MediaFLOのネットワーク
MediaFLO対応端末の概要。電波を受信するシンプルなチップを追加する
MediaFLOのコンテンツの流れ。既存の3Gネットワークも利用できる
ビジネスモデルの相関図。MediaFLO USAは昨年設立されている
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URL
クアルコム
http://www.qualcomm.co.jp/
関連ニュースリリース(英文)
http://www.qualcomm.com/press/releases/2004/041101_mediaflo_700mhz.html
(太田 亮三)
2005/02/08 18:40
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