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カシオ、情報量が倍増した電子辞書「エクスワード」シリーズ

XD-LP7500
 カシオ計算機は、同社の電子辞書「エクスワード」シリーズのラインナップをリニューアルし、2月18日より4分野17モデルを発売する。価格は36,750~60,900円。

 今回発表となったのは、英語や国語辞典のほか、ドイツ語、フランス語、中国語、イタリア語、スペイン語の各辞書を搭載した外国語モデル「XD-LP7100/7200/7300/7400/7500」、英語辞書が充実したモデル「XD-F9000/FP9100/LP9200/LP9300」、多数の辞書を収録したスタンダードモデル「XD-FP6800/WP6800/WP6850/LP7000」、高校生・中学生向けの学習用モデル「XD-F2000/F4000/F4100/LP4600」の4分野17機種。2月18日に「XD-F9000」が発売され、以降、新就学シーズンに向けて続々と端末が投入される。


堅牢設計で薄型化を実現 デザインやカラーリングはモデルによって異なる

エクスワードの特長
 なお、ラインナップの刷新に伴って、ディスプレイは従来の320×240ドットから480×320ドットに拡大され、閲覧性が高められたスーパー高精細液晶(モノクロFSTNハイコントラスト液晶)が全機種に搭載される。これにより、従来の最大442文字表示から920文字と情報量が倍増する。高強度フレームと緩衝材で、落下や加圧、振動などから端末ボディを保護するTAFCOT(タフコット)設計も全てのモデルに採用。さらに、「XD-F」シリーズを除いて、CD-ROMや、SDカードタイプのコンテンツカードで、辞書データやパソコンなどのテキストデータも追加・閲覧できる。


情報量が倍増 従来画面を分割していた情報も1画面で表示 高精細化に伴って文字もより正確になる

 音声機能を搭載した「XD-LP」シリーズには、シリーズ中6機種にネイティブスピーカーによる単語の発音が再生される機能と、辞書の中の英単語や英語の例文などを機械式の音声で読み上げる機能による「ダブル音声機能」を搭載。ネイティブスピーカーの音声再生機能では、同社が独自開発した音声技術「TRUE VOICE」が採用されており、従来の読み上げ機能よりも音質が向上している。

 また、機械式の音声読み上げ機能は、国語辞書中の英単語も読み上げ可能で、メモリカード内のテキストデータなども読み上げることができる。英文を読み上げるスピードも3段階に変更可能。同社のスタッフによれば、センター試験のリスニングは、同辞書の読み上げ機能の最低速度程度だという。速度を早めて英文のリスニングをすれば、テスト対策にも有効とのこと。


ダブル音声機能 発表会dえはWebサイトの英文をテキストデータ化して読み上げるデモを行なった 「TRUE VOICE」では従来よりも高音質がよく聞こえるという

 なお、「XD-LP」「XD-WP」「XD-FP」「XD-F」の各シリーズによって、スペックが異なる。「XD-LP」は、ディスプレイサイズが5型、USB端子やヘッドホン端子、SDカードスロットを搭載し、20MBの内蔵メモリ(XD-LP4600のみ10MB)を装備する。大きさは144.5×99×13.2mmで、重さが約250g。「XD-WP」は、バックライト付きの5.7型ディスプレイを搭載。USB端子、SDカードスロット、20MBの内蔵メモリを装備する。大きさは153×119×13.8mmで、重さが350g。「XD-FP」と「XD-F」は、5型のディスプレイを搭載し、「XD-FP」にはUSB端子を装備する。大きさは144.5×99×11.9mmで、重さが240g。


カシオ計算機 取締役 開発本部 第一コンシューマ統括部長の村上 文庸氏
 発表会には、カシオ計算機 取締役 開発本部 第一コンシューマ統括部長の村上 文庸氏が出席し、電子辞書市場の動向や今後の事業展開などが語られた。

 村上氏はまず、電子辞書市場が2004年度約335万台市場にまで成長し、2005年度予想も330万台と安定した市場であるとした。こうした中でユーザーのニーズにも変化が見られ、当初は、低機能で価格の安い商品が贈答目的などで拡大していったが、本格的な辞書を収録したモデルが確実に増えてきたとした。マーケットの中で、本格的なモデルの比率が高まることで、売上げ金額も大きくなり、同氏は2004年度で550億円、2005年度には600億円市場になるとの予測を示した。

 電子辞書市場の中でトップシェアを誇る同社は、2004年末でマーケットシェア51%を獲得している。こうした成果を村上氏は、ユーザーごとに最適な辞書展開してきた結果としており、「電子辞書は紙の辞書を電子化するだけでなく、紙でできないことをできるようにしなければならない」と語った。

 その1つとして携帯性を挙げており、70コンテンツが収録された辞書を紙に置き換えた場合、その重量は33kgに及ぶという。また、検索性や履歴の表示、音声再生機能などのデジタルならではのメリットが辞書を利用するシーンを広げたとしており、「一家に1台から、1人1台になる」と述べた。

 しかし、ユーザーアンケートなどの結果を踏まえると、情報の一覧性の面で紙に劣る部分もあるとしており、こうした調査から今回のより情報量の多い高精細液晶の搭載に至ったという。また、同社が提供するのはあくまでハードウェアであり、ソフトを組み込むために、辞書を提供する各企業とのアライアンスが重要だとした。「ユーザーは英語勉強したいし、国語をもっと知りたいと思っている。ユーザーが重要視するのはあくまで中身(コンテンツ)。エクスワードを実用品から必需品に変えていきたい」とした。


国内の電子辞書市場 カシオの市場ポジション

検索機能もパワーアップ 辞書内の日本語をキーワードに英語の例文検索も可能


URL
  ニュースリリース
  http://www.casio.co.jp/release/2005/exword_lp_wp_fp_f.html
  エクスワード製品情報ページ
  http://www.casio.co.jp/exword/


(津田 啓夢)
2005/02/03 18:49

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